季語「青葦」…なんと読む?実はいま大人気!です!?

本日はまず、いきなり1問目のクイズに挑戦していただきます。

【問題1】「半夏」ってなんと読む?

「半夏」という日本語の、正しい読み方をお答えください。

ヒント:2022年は、明日・7月2日から、この時期に入ります。

<使用例>

「明日は半夏だから、久しぶりにたこ焼きでも食べようかしら!」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 半夏(はんげ)です。

「夏」は「げ」とも読みますね!
「夏」は「げ」とも読みますね!

今年の暦(こよみ)では、明日・7月2日から、七十二候の「半夏生(はんげしょうず)」に入ります。

「半夏(はんげ=カラスビシャク)」という植物が生える頃、という意味で、農業では、この日までに田植えを終えないと収穫が悪くなる…と言い伝えられ、雑節にもなっています。

この季節にちなんで「半夏生(はんげしょう)」という呼び名のついた植物も別にあり、ちょっとややこしいので、双方を画像でご紹介しておきます。

左が、「半夏(はんげ)」=カラスビシャク、右が「半夏生(はんげしょう)」。
左が、「半夏(はんげ)」=カラスビシャク、右が「半夏生(はんげしょう)」。

「半夏生(はんげしょうず)」を、「半夏生(はんげしょう)」「半夏(はんげ)」と略して呼んだり、この日にタコを食べて、暑さが本格化する前に鋭気を養う…という風習もあるようです。

暦(こよみ)に関連した言葉としてはポピュラーですので、「はんなつ」と誤読しないよう、ご注意ください。

さて、2問目に参りましょう。

【問題2】「青葦」ってなんと読む?

夏の季語「青葦」の正しい読み方をお答えください。

ヒント1:哲学者・パスカルの名言にも登場している植物の、この時期の呼び名です。

ヒント2:最近は、この言葉と同音のサッカー漫画が大人気です。

<使用例>

「華やかな生け花もいいけれど、青葦とアジサイとか、さりげない植物を組み合わせるのも、現代的で素敵よ。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 青葦(あおあし)です。

「葦(あし)」という字、読めましたか?

パスカルの名言『人間は考える葦(あし)である。』でも有名な、日本に古代からよく生えている、イネ科の植物です。

この時期に青々としげることから、「青葦(あおあし)」は、夏の季語になっています。

最近、同音のサッカー漫画『アオアシ』(作:小林勇吾/株式会社小学館/NHK Eテレ)が、アニメ化もあって大ヒットしているので、そちらを連想した方も多いかもしれません。漫画のタイトルは、主人公・青井葦人(あおいあしと)の名前とも関連しているようですね。

戦術の面白さや心理描写がていねいに描かれた同作、大人や女性でも、ハマってしまう人が続出だとか。

漫画やアニメは、世界に先駆ける日本の大切な文化ですので、いまどきの話題は大人の教養としておさえておきたいですね。

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本日は、7月2日、2022年の『半夏生』のトリビアと、

・半夏(はんげ)

・青葦(あおあし)

の読み方などをおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト/『アオアシ』公式ウェブサイト/『きごさい歳時記』(NPOっ法人季語と歳時記の会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱