「海神」の読み方、いくつ言える?「かいじん」でも正解ですが…
明日・7月13日は『水上バイクの日』という記念日です。
7(な)3(み)の間に1(/)で、「波を切る」という水上バイクの疾走感を表した日付だそう。
講習会などを通して海難事故の防止や社会奉仕事業を行っている団体が制定した記念日になります。
2022年もいよいよ夏本番。マリンスポーツを満喫する前には、危険予防の講習などをしっかり受けて、安全に楽しみたいですね。
本日は「海」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「海神」の読み方、いくつ言える?
「海神」という日本語の正しい読み方をお答えください。答えは複数ございます。
ヒント:「海の神様」のことです。
<使用例>
「海の幸の恵みは、海神に感謝しながらいただきましょうね。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… かいじん/わたつみ/わたがみ/かいしん/わだつみ/わたづみ/わたのかみ など です。
韓流ドラマの名作『海神(ヘシン)』を思い浮かべた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかしこちらは韓国語の発音です。
「海神」という熟語には、大変多くの読み方があります。いくつ答えられたでしょうか?
神の呼び名ですから、呼び方の種類が多いのは、関わる人々の多様性の表れ、つまり、いかにさまざまな土地であがめられて来たか?という歴史の証明とも言えそうです。現代の我々も、海の恵みへの感謝を忘れないようにしたいですね。
「海神(わたつみ)」は古語になりますが、現在でもエンタテイメントのタイトルなどによく登場する表現です。
「わたつみ」の「つ」は、現在の格助詞「の」と同じ働きをしており、「海(わた)の(つ)神(み)」という構成になります。同解釈のカテゴリで考えますと、「山神」は「やまつみ」と読みます。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「海人」ってなんと読む?
「海女」という日本語の、読み仮名2文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「海士」とも表記します。
<使用例>
「海人って、大和朝廷の時代からある職業なのね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 海人(あま)です。
「海人(あま)」は、「海に潜って貝類や海藻類などの海産物を獲ることを仕事とする人。」のことですが、その中でも特に女性のことを「海女(あま)」、男性のことを「海士(あま)」と書くならわしがあるようで、総称として使える表記が「海人(あま)」です。
この職業は、実は『日本書紀』にも登場しており、当時は朝廷が「海人部(あまべ)」という部署をもうけ、海産物の献納を管理していました。
現在は「海女(あま)」が多いイメージですが、この仕事に女性が増えた理由として、「男性は沖へ漁に出ることが多くなったこと」や、「女性のほうが皮下脂肪が多く冷たい海の中で長時間泳いでいられること」など、諸説あるようです。
また、沖に出ることなく岸の近くで働けるため、育児や家事と両立しやすい仕事として発展した…という背景もあるようです。
***
本日は、7月13日『水上バイクの日』のトリビアと、「海」という字の入った日本語から、
・海神(かいじん/わたつみ/わたがみ/かいしん/わだつみ/わたづみ/わたのかみ など)
・海人(あま)
などの読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱