「色被せガラス」ってなんと読む?「いろかぶせガラス」ではないのです!

明日・7月16日『虹の日』です。

716(なないろ)の語呂合わせと、梅雨明けのこの時期に虹がかかる現象が多いことからこの日が選ばれたそう。

「自然を大切に思う心、人と人の心が虹のように結びつきあえる日に」という願いが込められているそうです。

本日は『虹の日』にちなんで「色」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「色被せ」ってなんと読む?

伝統工芸の切子(きりこ)などでも使用する、色付きのガラス製品を指す「色被せ」という日本語の正しい読み方をお答えください。

<使用例>

「北海道のお土産に、なんとも幻想的な色被せガラスに細工をほどこした、素敵なぐいのみをいただいたの。」

「○○○せ」。
「○○○せ」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 色被せ(いろきせ)です。

頂き物の「色被せグラス」の読み方がわからなかった方、これで解決です!
頂き物の「色被せグラス」の読み方がわからなかった方、これで解決です!

「被服(ひふく)」の「被」で、この字には「被う(おおう)」「被せる(かぶせる)」などの読み方がございますが、

実は、「き-せる」という読み方はございません。

しかし、ガラスを生き物のように扱う職人技の世界では、ガラスに色を重ねることを、人が衣服をまとうような感覚で「色被せ(いろきせ)」と表現したのでしょう。

「色被せガラス」「色被せグラス」は、日本の切子だけでなく、ボヘミアグラスなどの海外のガラス細工にも使用される表現です。工芸品や芸術品を語る際の大人の語彙として、ぜひ覚えておきましょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「極彩色」ってなんと読む?

「極彩色」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「種々の鮮やかな色を用いた濃密な彩り。」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「虹の絵を描くときは、極彩色というよりも、透明感と優しさを感じる色味を意識しているわ。」

読み仮名6文字です。
読み仮名6文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

 

正解は↓に‼

正解は… 極彩色(ごくさいしき)です。

正解できたでしょうか?

ずっと「ごくさいしょく」とカン違いしていた…という方もいらっしゃるのでは?

「極彩色(ごくさいしき)」が正解で、辞書には「ごくさいしょく」という言葉は掲載されておりません。

「極彩色(ごくさいしき)」は、もともと日本画の技法のひとつで、濃厚な絵具を何回も重ね塗りすることを指していました。そこから、一般的な意味での「派手な色彩」また、「派手な服装や化粧」という意味が派生したようです。

*** 

本日は、7月16日『虹の日』にちなんで、「色」という字の入った日本語から、 

・色被せ(いろきせ)

・極彩色(ごくさいしき)

などの読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『虹の日』公式ウェブサイト/室町硝子工芸ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱