「茫茫」ってなんと読む?どんな意味?…ちょっとビックリです!

明日は7月の第3月曜日、2022年の『海の日』ですね。

祝日法によって、連休を取りやすいように制定されている、歴史の新しい祝日『海の日』ですが、適当につくられた記念日ではございません。

もともと7月20日が『海の記念日』だったことに由来しており、「海の恩恵に感謝するとともに、海洋国日本の繁栄を願う」という趣旨で制定されています。四方を海に囲まれた国に住まう私達、改めて海の恵みに感謝いたしましょう。

本日の1問目は、「海」を意味する「洋」という字の入った日本語のクイズです。

【問題1】「茫洋」ってなんと読む?

「茫洋」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「広々として限りのないさま。広くて見当のつかないさま。」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「あの方は芸術家肌で、茫洋としていらっしゃるのよね。」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 茫洋(ぼうよう)です。

人物評にしばしば登場する言葉ですので、読めるようにしておきたいですね。
人物評にしばしば登場する言葉ですので、読めるようにしておきたいですね。

茫洋(ぼうよう)とした人物」という表現、しばしば耳にしますよね? 「茫」という字が難しいので、「氾」などとの混同にお気をつけください。

「茫洋(ぼうよう)」とは「果てのない海のような状態。」を指しており、人物を評する場合は「つかみどころのない人物」というイメージになります。

「ぼうよう」という音感から「ボーっとした人」とカン違いされる例もあるようですが、本来「大海のような広がりを感じさせる人物」という意味で、人をけなす表現ではない、という点を抑えておきましょう。

さて、1問目から引き続き、2問目は「茫洋」の「茫」の字を読み解きましょう。

【問題2】「茫茫」ってなんと読む?

「茫茫」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「広く限りのないようす。」「とりとめないさま。」「風や波の音が激しいようす。」などの意味を持つ言葉です。

<使用例>

「あの空き家のお庭、草茫茫で不衛生よね…。」

読み仮名4文字です。…え?あの読み方でいいの?
読み仮名4文字です。…え?あの読み方でいいの?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 茫茫(ぼうぼう)です。

読み仮名は1問目と同じですが、言葉に意外性がありますね!

「茫」という字の意味は「遠い。広い。果てしない。」「はっきりしない。」などです。

出題は、この字を重ねた「茫茫(ぼうぼう)」という日本語でしたが、例文の通り「草茫茫(くさぼうぼう)」という言い回しにも使う言葉です。

「草がボーボー」「髪の毛が伸び放題でボーボー」など、「ボーボー」といえば俗語、というイメージがございますが、実は「茫茫(ぼうぼう)」という漢字表記をもつ、辞書にも掲載される、れっきとした日本語なのです(笑)。

…ちょっと驚きますよね?

*** 

本日は、明日の『海の日』のトリビアと、

・茫洋(ぼうよう)

・茫茫(ぼうぼう)

などの日本語の読み方や意味を、改めておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱