「雲雀」ってなんと読む?「くもすずめ」ではありませんよ!
明日8月10日は『鳩の日』です。
8月10日を8(は)10(と)と読む語呂合わせから、鳩をモチーフにした銘菓を販売している、神奈川県鎌倉市の株式会社豊島屋が制定し、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日です。「平和の象徴である鳩のことをより多くの人に知ってもらうこと」「鳩を愛する人にその気持ちを深めるきっかけの日としてもらいたい」などの願いが込められています。
本日は「鳥」に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「信天翁」ってなんと読む?
「信天翁」という日本語の「しんてんおう」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:特別天然記念物に指定される鳥類で、「しんてんおう」は漢名から来た、この鳥の別名です。
<使用例>
「信天翁って、人を怖れずにすぐ捕まえられてしまうから『バカ鳥』とも言うんですって。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 信天翁(あほうどり)です。
「信天翁」という表記は、漢名に由来するもので、「運を信じて天に任せる翁(おじいさん)のような鳥」という意味です。
「信天翁(あほうどり)」という日本名の音は、この鳥が、無人島を繁殖地としたため、人間を恐れず、簡単に捕まえられてしまう…という特性から、「愚鈍」という意味の「阿呆(あほう)」から来ており、例文にあったように『バカ鳥』という別名もございます。穏やかな性格のせいでこんな呼び方をされるとは、ちょっと気の毒ですね…。
ちなみに「信天翁(あほうどり)」は英語で言うと「アルバトロス(albatross)」。ゴルフにおいてパーよりも3打少なくカップインした場合「アルバトロス(信天翁)」、2打少なくカップインした場合は「イーグル(鷲)」、1打少なくカップインした場合は「バーディ(小鳥)」と、全て鳥にまつわる言葉が当てられていることは、ご存じだったでしょうか?
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「雲雀」ってなんと読む?
「雲雀」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:さえずりが綺麗な鳥の名で、昭和に活躍して亡くなった、名歌手の芸名にも、この鳥の名がついています。
<使用例>
「雲雀って、何種類もの複雑な鳴き方ができるんですってね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 雲雀(ひばり)です。
「雲雀(ひばり)」は、スズメ目ヒバリ科の鳥の一種で、春になると空高く飛びながら「ピーチュク、チルル…」など、複雑な節回しの美しいさえずりが特徴的です。ヒントに出てきた「昭和に活躍して亡くなった名歌手」は、美空ひばりさんです。「ひばり」の名にふさわしい、大変複雑な節回しや、多彩な声色がすばらしい方ですよね。
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本日は、8月10日『鳩の日』のトリビアと、「鳥」に関連する日本語から、
・信天翁(あほうどり)
・雲雀(ひばり)
の読み方や豆知識をお送りしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱