「エルメス劇場」と名づけられ、2001年以来、銀座の街を彩ってきた、銀座メゾンエルメスのウィンドウディスプレイ。毎回、趣向を凝らした演出がなされ、前を通ると、つい足を止めて見入ってしまうこともしばしば。

国内外で活躍するアーティストやデザイナーが、自由な発想でデザインするウィンドウは、2か月ごとに更新。そしてついに、この1月に100回目を迎えました!

これを記念し、銀座メゾンエルメスのディスプレイの歴史を振り返ることができる動画が、こちら。幅広いジャンルの、さまざまなアーティストが参加していたことに、改めて驚かされること請け合いです。
 

銀座メゾンエルメスのウィンドウを飾った、代表的な3作品を紹介

東京・銀座の「今」、そしてエルメスの「今」を表現すべく、さまざまなアーティストが手がけたウィンドウの、その一部をご紹介します。

■1:デザイナー・吉岡徳仁による『吐息』

吉岡徳仁『吐息』2004年/2009年  ©Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermes Japon

女優の木村多江が、スカーフに息を吹きかけている姿が印象的な作品。「風だけでスカーフの美しさを表現すること」を目指したこのウィンドウは、見えない風の存在を確かに感じることができる、画期的な作品です。

■2:美術家・ミヤマケイによる『雨奇晴好』

ミヤケマイ『雨奇晴好』2007年  ©Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermes Japon

まるでウィンドウから龍が突き抜けてきそうな、インパクトのあるディスプレイ。厳しい滝を昇った鯉だけが出世して龍になるというおめでたい「登竜門」の話と、竜の絵を描いた中国の絵描きが最後の仕上げの目を描き忘れ、後で慌てて描き入れると、竜が絵から抜け出て飛んで行ってしまう…という故事「画竜点睛」を組み合わせて表現したのだそう。

■3:プロダクトデザイナー・マイク・エーブルソンによる『Tool Roots』

マイク・エーブルソン『Tool Roots』」2017年 ©Satoshi Asakawa / Courtesy of Hermes Japon

道具の形はどうやって生まれたのか? 長年にわたり独自のリサーチを続けているマイク・エーブルソン。「オブジェに宿るもの」というテーマに導かれ、道具の形がどのように影響し、つながりあい、変化するのかにアプローチ。エーブルソンによると、道具は「Stick (棒)」「Rope (縄)」「Bowl (器)」という3つのベーシックな形から成り立っているのだそう。そのコンセプトを表現したディスプレイに収められた、エルメスのオブジェ。ツールとオブジェの似ている形状と、共通点を導き出しています。

ご紹介したほかにも、デザイン集団グルーヴィジョンズ(GROOVISIONS)やアーティスト中村哲也、デザインオフィスnendo、写真家ホンマタカシなど、幅広いアーティストがエルメスのウィンドウを彩ってきました。

そして記念すべき100回目を飾るのは、プロダクトデザイナー・藤城成貴。2018年のエルメスのテーマ“Let's Play”を題材に、ウィンドウでゲームを展開します。

ウィンドウ100回記念トークイベントへの参加募集は、2月16日から!

また、銀座メゾンエルメス ウィンドウ100回を記念した、スペシャルサイトもオープン! それぞれのウィンドウの詳細がわかりやすくアーカイブされた、エルメスファンのみならず美術ファンも必見のウェブサイトとなっています。

ほかにも、このウィンドウディスプレイについて、デザイン評論家のアリス・ローソーンと、ウィンドウを担当したデザイナーを招いてのトークイベントを、銀座メゾンエルメス フォーラムで開催。こちらは2018年2月16日より募集開始なので、スペシャルサイトをお見逃しなく!

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WRITING :
安念美和子