メゾンの歴史的デザインコードを散りばめた、革新的クリエイション!|第六感を呼び覚ます「カルティエ」驚きに満ちたハイジュエリー
1847年、パリで創業した名門ジュエラー「カルティエ」。今日まで続く輝かしい歴史は、20世紀初頭、洗練されたデザインと高度なクラフツマンシップによって、世界の王室を魅了し、名声を得たことに始まります。
そんなメゾンの物語に基づくデザインコードの数々が、想像を超えたクリエイションとなって、現代へ。『シジエム サンス パル カルティエ』─この「第六感」を意味するハイジュエリーコレクションでは、「カルティエ」独自のスタイルが、あらゆる知覚を刺激する驚きに満ちた輝きへと昇華されています。
幾何学模様が揺らめく!? トロンプルイユの視覚効果

「トロンプルイユ=だまし絵」の視覚効果とオフセンターにセットされたエメラルドによって、全体が揺らめいて見えるデザイン。
アールデコ期を象徴する「グリーン×ブラック×ホワイト」の配色は、「カルティエ」が時代に先駆けて20世紀初頭に生み出したカラーコンビネーション。コンテンポラリーな幾何学模様がエメラルドの有機的な美しさを際立たせる。
時代と共に進化を続ける『パンテール』の新たな表現
パンテールが横たわるエメラルドは、透明感に溢れた鮮やかなグリーンが魅力のザンビア産。70カラットを超える希少な大きさで、内部に神秘的な景色を映し出す。
エメラルドのビーズはあえて不揃いなまま用いられ、自然の美しさを大胆に表現。パンテールは写実的なモチーフがパターンへと変化していく、これまでにない斬新なデザイン。

躍動感に満ちたグラフィカルな色彩─エメラルドの有機的な美しさが生命力をもたらす
緑が鬱蒼と生い茂るジャングルで力強くもしなやかに生きる『パンテール(豹)』は、「カルティエ」の永遠のシンボル。1914年、女性用腕時計のケースを飾るパターン(柄)として生まれ、のちにメゾンを象徴するモチーフとなったパンテールは、1930年代、ハイジュエリー部門を統括していたジャンヌ・トゥーサンによって初めて具象化されました。
パンテールの優美な体を彩るブラック&ホワイトの斑点は、グラフィカルな模様となって広がり、その姿をより鮮烈に表現。地球の神秘をインクルージョン(内包物)として宿すエメラルドが、デザインに生命力溢れる美しさを与えています。
ブローチとしても楽しめる永遠に色褪せないデザイン

アールデコ様式を現代的に再解釈して生まれた「カルティエ」ならではのデザイン。その中央には4石、クオリティの高さで知られるスリランカ産のサファイアが並ぶ。
鮮明なブルーの光彩を際立たせるダイヤモンドは、クッションカットとラウンドブリリアントカットの斬新な組み合わせ。単調に終わらない輝きが、モダンなデザインにオリジナリティと華やぎをもたらす。ペンダントトップは外すことができてブローチにもなる、注目のトランスフォーマブルな仕様。
ブルー&ホワイトの配色がノーブルに華やぐ宝飾時計
アールデコ様式が発展する過程で生まれた、曲線と直線の対比が美しいデザイン。中央の鮮やかなオーバルカットのサファイアは5カラット以上。ブルー&ホワイトの清麗な色合わせが、知的な華やぎを演出してくれる。
ダイヤモンドはオーバル、クッション、スクエア、ラウンドブリリアントカットを織り交ぜて、輝きでもコントラストを強調。ダイヤモンドをマイクロパヴェセッティングした文字盤の12時の位置には、さりげなくサファイアが煌めく。

希少な宝石と進化を続ける独自のスタイル──伝統をアップデートしていく細部へのこだわり
中世からヨーロッパの王族に愛されてきたサファイアは、世界の王室と深いつながりをもつ「カルティエ」にとって、特別な宝石であり続けてきました。
“アールデコの先駆者”といわれた「カルティエ」は、20世紀初頭にはすでに幾何学的でモダン、それでいて優美なデザイン様式を確立。そうした独自のスタイルにひときわ映えるブルー&ホワイトの輝き─それは、ガーランド(花手綱)スタイルの時代から人気を集めてきた、鮮明なサファイアとダイヤモンドのカラーコンビネーションでした。
シンプルだからこそ、ジュエラーとしての真価が問われるデザインと配色。そこには、トップジュエラーならではの細部にわたるこだわりとメゾンの歴史が息づいているのです。
色とフォルムの鮮烈なコントラスト─伝説のデザインモチーフを新解釈した輝き
アールデコ様式、パンテール・パターン、スタッズ(鋲)、オリエンタルな色彩、類いまれな宝石─そうしたメゾンのデザインコードを現代的に再解釈して生まれたハイジュエリーコレクションは、常に宝飾界を牽引してきた「カルティエ」のクリエイションの軌跡そのものといっても決して過言ではありません。
色彩、フォルム、光、テクスチャーのコントラストが大胆な、極めて斬新でグラフィックな意匠。鮮烈なインパクトと圧倒的なボリュームが魅力のハイジュエリーは、それをデザイン以上のものに仕上げるアトリエの高度なクラフツマンシップと選び抜かれたジェムストーンによって想像を超えた美しさに…。
驚きを秘めたハイジュエリーがあらゆる感覚を刺激し、眠っていた第六感をも呼び覚まします。

モードな調和を生み出すビーズとスタッズの対比
インパクトの強い、グリーンと赤の補色のコンビネーション。それにブラックを加えた色彩は、「カルティエ」のアールデコ全盛期のクリエイションを思わせる。
また、エメラルドとコーラルがビーズなのに対して、漆黒のオニキスはスタッズの形状に。ビーズの柔らかな曲線にスタッズの力強さが加わることで、デザイン全体がモードな印象に。コーラルの先端にも、エメラルドのスタッズが輝く。スタッズは1920年代に誕生したメゾンの重要なデザインコードのひとつ。
グラフィックな美をまとった新たなパンテール・パターン

ラウンドブリリアントカットのダイヤモンドとスタッズ形のオニキスで描いた、極めて独創的なパンテール・パターン。コーラルとエメラルドとオニキスの組み合わせは、かつて「カルティエ」が得意とした異国趣味のジュエリーに多く見られた色彩。それが希少な宝石を使って、よりラグジュアリーに再現されている。
例えば、ネックレス中央のエメラルドは、17カラットを超えるコロンビア産。コーラルは人気の高い赤が完璧な同色で揃えられている。
※掲載した商品の価格は、税込みです。
※文中の表記は、PT=プラチナ、WG=ホワイトゴールドを表します。
問い合わせ先
- PHOTO :
- 唐澤光也(RED POINT)
- EDIT&WRITING :
- 福田詞子(英国宝石学協会 FGA)