【目次】
【1】前髪を後頭部で留める
■外出先でも手軽にアレンジできる大人のハーフアップ
\air-GINZA centralの藤本麻衣さんがレクチャー!/
関由紀美さん(49歳/会社員)の場合
大切なイベントがある日、朝からドレスアップヘアで出勤するのは気が引ける…と思いませんか? とはいえ、ドレスアップするために服を着替えたり、アクセサリーをプラスしたりするのに、ヘアスタイルはそのままというのもおかしな話。働く女性たちの髪問題に精通しているair-GINZA central副店長の藤本麻衣さんいわく、「アメピンが2本あるだけで、きちんと感の出せるヘアスタイルは、出先でも簡単につくれます」。実際にそのやり方を見ていきましょう。
髪の量が多く、ポニーテールにするにはちょっと髪の長さが足りないモデルさん。「ハーフアップは髪の長さを問いませんし、毛量が多い人にこそおすすめのアレンジです」(air-GINZA central 副店長・藤本麻衣さん)
<アレンジ方法>分け目や結び目で、遊びをもたせる
気をつけるべきポイントは、顔にかかる髪をハーフアップにするとき、一直線に分け目を付けたり、ゆるみを持たせずに結ぶとおばさんぽく見られてしまうこと。「ジグザグに分け目を付けたり、結び目から髪を引き出すなど、遊びをもたせると大人の女性にふさわしいヘアアレンジになります」(藤本さん)アレンジの仕上げにミルクタイプのスタイリング剤を毛先になじませて、ツヤを出すことも忘れずに。「外はねになるように毛先を握りながらスタイリング剤をなじませると、まとまり感が出て自然なツヤも出せます」(藤本さん)
<STEP.1>額から後頭部に向かって親指をジグザグに動かしながら、頭頂部の毛をまとめる
<STEP.2>頭頂部の髪をまとめたら、毛束の根元を一ねじり
<STEP.3>ねじった部分を持ち上げながら、トップに高さをつくる
<STEP.4>根元を抑えながら束ねた髪を引き出す
<STEP.5>ねじった部分を固定するようにアメピンで固定
<STEP.6>スタイリング剤をなじませながら、毛先を外ハネに
<ヘアアレンジのコツ>
「オイル系のスタイリング剤はツヤが出るので、パサつきやすい髪におすすめです」(藤本さん)
ボリュームが多くて硬い髪の人、必見!ハーフアップで抜け感のあるスタイルに
【2】前髪を流して留める
■流して留める「前髪アレンジ」で、おしゃれに見えるひとつ結び
\ROIの関田康司さんがレクチャー!/
山口明子さん(40歳/PR)の場合
長めの前髪、アレンジの際にどうしていますか? オールバックにして後ろでまとめるか、センターで分けて耳にかけるか、まとめてサイドに流すか…、思いつくのはこのくらいですよね。ですが、いざチャレンジしようとすると、普段の分け癖が邪魔をして思い通りにスタイリングできない、ということもしばしば…。そんな悩みに今回答えてくれるのは、ROIのデザイナー関田康司さん。前髪の分け癖を直す方法と、長めの前髪が素敵に決まるミディアムヘアのひとつ結びを教えてくださいました。
「ドライヤーだけで分け癖を直しても、時間が経つとまた割れてしまいます。分け癖がついてしまっているときは、潔く根元を濡らし、ドライし直すことが大切です。濡らした前髪をすべて正面に流し、根元を指でこすりながらドライヤーを当てる。この一手間で分け癖がしっかりと直ります」(関田さん)。「後ろは素敵にアレンジできても、前髪だけ決まらない!」という悩みを解消できる、とっておきのアレンジ術。普段、前髪を分けている方や雰囲気を変えたいという時にぜひ活用してみてください。
<アレンジ方法>アレンジした時に落ちる後れ毛で、奥行きと立体感を演出
「ベースは、ワンレングスのミディアムヘア。顔まわりにわざと短い毛束を仕込むことで、アレンジした時にさりげなく落ちる後れ毛を演出し、奥行きと立体感を演出しています。後れ毛がパサついたり広がっていると、疲れた印象になってしまうので、必ずスタイリング剤をなじませてまとめてください」(関田さん)
<STEP.1>前髪を前に下ろして根元にドライヤーを当てる
<STEP.2>髪全体を耳裏でまとめてひとつ結びにする
<STEP.3>ハチ上の毛束をつまんで引き出す
<STEP.4>前髪を左右どちらかに流してピンで留める
<ヘアアレンジのコツ>
「毛束を引き出す時はハチ上だけを意識して。頭頂部を引き出すと顔が縦長に見えてしまいます。ハチ上を引き出すと後頭部に丸みが生まれ、頭の型が綺麗に見える効果も。仕上げに、結んだ毛束にワックスを揉み込むとこなれ感がさらにアップするのでオススメです」(関田さん)
流して留める「前髪アレンジ」で、ひとつ結びがおしゃれに見える!
【3】カールアイロンで根元を立ち上げるように巻く
■オバ見え引っ詰め髪から脱却! 後れ毛プラスの大人ポニーテール
\apish AOYAMAの黒山慶司さんがレクチャー!/
高橋香苗さん(42歳/自営業)の場合
「大人のポニーテールと、おばさんの引っ詰め髪の違いは後れ毛にあります」と断言するのは、apish AOYAMA副店長の黒山慶司さん。うねりを巻き込むようにこめかみ部分の髪をカールアイロンで巻き、頭頂部を根元から立ち上げたら、あとはこめかみともみあげ部分の髪を後れ毛として残し、ひとつに束ねるだけ。うねりもトップのボリューム不足も一気に解決できるアレンジなのです。
<アレンジ方法>ふんわりウェーブの後れ毛を効かせた技ありアレンジ
全体的にクセが強く、広がりやすい高橋さんの髪。「クセやうねりを伸ばすのではなく、そのまま生かしたアレンジにすると大人の可愛らしさもあるスタイルになります。そのためにもうねっている方向をカールアイロンで整える下準備が必要なんです」(黒山さん)
<STEP.1>頭頂部の髪の根元を起こすように、カールアイロンで毛先から根元に向かって巻く
<STEP.2>こめかみ部分の毛束をカールアイロンでフォワード巻きに
<STEP.3>こめかみから前にある髪ともみあげを残してひとつに束ねる
<STEP.4>ひとつまみの毛束を取り、ゴムの上から巻き付ける
<STEP.5>結び目を押さえながら、ひとつまみずつ髪を引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「毛束の根元から髪をひとつまみずつ引き出すときは正面から鏡を見て、頭頂部をふんわりボリュームアップさせるようにしてください。後頭部に丸みも出せるので、全体的に柔らかな雰囲気のまとめ髪になるはずです」(黒山さん)
オバ見え引っ詰め髪から脱却!後れ毛プラスの大人ポニーテールの作り方
【4】カールアイロンで前髪全体をリバース巻きする
■うねりを効かせた大人のひとつ結び
\kakimoto arms 新宿店の野村友理香さんがレクチャー!/
町山あゆみさん(48歳/主婦)の場合
うねりがあって丈も中途半端で、束ねたくてもまとまらない…そんなお悩み髪に応えてくれるのが、kakimoto arms 新宿店のスタイリスト野村友理香さん。「うねりはカールアイロンで方向を整えてしまえば、あとは束ねるだけ。毛先に表情があるので、下準備だけしっかりしておけば、アレンジは簡単です」とのこと。
<アレンジ方法>くるんとした毛先の表情がポイントのアンニュイスタイル
1本1本がしっかりしているため、うねりが加わると広がりやすい町山さんの髪。「カールアイロンで毛先と顔にかかる髪を巻いておくと、元々のうねりが目立たなくなり、まとまりやすくなります」(野村さん)
<STEP.1>毛先は平巻きで1カール外巻きに
<STEP.2>もみあげより前にある髪は縦方向にリバース巻き
<STEP.3>髪を後ろにまとめたら、束ねる前にもみ上げ部分の髪を引き出しておく
<STEP.4>襟足ぎりぎりのところで毛束を1つに束ねる
<STEP.5>束ねた中からひとつまみ分の毛束でゴムを隠すように巻き付ける
<STEP.6>片手でゴムを押さえ、もう片方の手で後頭部の髪を握り少しだけ引き出す
<ヘアアレンジのコツ>
「束ねた部分とふんわりさせた部分とでシルエットにメリハリをつけると小顔に見えるんですよ。ぜひ、お試しください」(野村さん)
- TEXT :
- Precious.jp編集部