「目貫」ってなんと読む?「もっかん」ではありません!…何のこと?
明日・9月4日は、9(く)4(し)の語呂合わせから、『串の日』『串カツ記念日』など、「串」に関連した複数の記念日に制定されています。同じ食材でも、串に指した状態ですと、カジュアルで食べやすく、気分が変わりますよね。目やシチュエーションでもお料理の楽しみ方が一変すること、改めて考えさせられます。
本日はまず「串」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「串く」ってなんと読む?
「串く」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「こちら側から反対側まで突き通る。」「端から端まで通る。」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「お肉の繊維の方向を意識すると、串きやすいわよ。」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 串く(つらぬく)です。
「串」という字は、訓読みの「くし」のみが常用漢字の読み仮名として扱われていますが、「串く(つらぬく)」という訓読みもあるのです。ふたつのアイテムを1本の棒で「串いた(つらぬいた)」形の、この字にふさわしい読み仮名ですよね。
さて、2問目は、別の「貫く(つらぬく)」、「貫」という字の入った日本語クイズです。
【問題2】「目貫」ってなんと読む?
「目貫」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「刀剣の柄(つか)に付ける装飾金具。」のことで、画像のようなアイテムです。
<使用例>
「目貫にもさまざまな意匠があって、調べるほど興味深いわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 目貫(めぬき)です。
「目貫(めぬき)」は、本来は、刀剣の刀身を柄にとめる際の目釘(めくぎ)の上を飾ったもので、室町次代中期以前は、柄糸(つかいと)を巻いた下に隠れた状態がほとんどでした。しかし、次第に「目貫(めぬき)」そのものが装飾として刀装をいろどる形に独立しはじめ、獅子や虎、竜、家紋などの工夫がこらされるようになりました。現代でも、さまざまな「目貫(めぬき)」が、骨董や刀剣、美術の愛好家の間で珍重されています。
***
本日は、9月4日、「串」と関連した記念日の多い日にちなんで、
・串く(つらぬく)
・目貫(めぬき)
などの日本語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱