【目次】
- 「40代・50代向け」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
- 「前髪あり」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【4選】
- 「前髪なし」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
- 「パーマ」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
- 「ウルフ」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【1選】
「40代・50代向け」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
【1】多毛&暴れるくせ毛を従順な髪に! オイルの使い方で変わるミディアムヘア
\FIX-UP銀座店の幡矢智之さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:江端沙織さんの場合
全体的にクセがあり毛量も太さもある江端さんの髪。「毛量は髪の表面ではなく内側で調整します。表面は毛先を中心にカットして菱形シルエットにするとバランスのいいスタイルになります」(幡矢さん)。
<スタイリング方法>ヘアオイルを2回に分けてなじませ、ボリュームを調整
「ハチより下の髪は根元からオイルをなじませ、広がりを抑えます。手に残ったオイルをトップの中間から毛先にかけてなじませること。これでツヤ感が生まれます。2回に分けることで、毛流れを生かしたスタイルになりますよ」(幡矢さん)。
<STEP.1>手ぐしで髪を引っ張りながらドライヤーをあてる
<STEP.2>髪表面の毛先をカールアイロンで1カール内巻きにする
<STEP.3>ハチより下の髪は根元から毛先にかけてオイルをなじませる
<STEP.4>トップの髪の中間から毛先にかけてオイルをなじませる
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- ブローするときは手ぐしで引っ張りながらクセをコントロールする
- ヘアオイルは2回に分けてなじませ広がりを抑える
- トップの根元には決してオイルをなじませない
「どんなに毛量が多い方でもトップはペタッとなりやすい部分。表面の根元にオイルをなじませると、せっかく根元を立たせてもペタンコになってしまうので注意してください。トップにボリュームがほしい方は、ブローするとき分け目とは逆方向に髪を引っ張りながらドライヤーをあてると根元の立ち上がりがつくれますよ」(幡矢さん)。
多毛&暴れるクセ毛を従順な髪に変える!オイルの2度づけテクニック
【2】うねり髪を自然に見せる、くびれミディアム
\Velvet on the BeachのKimikaさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:斉藤智絵さん(43歳/主婦)の場合
朝、きちんとスタイリングしても汗や湿気を含んだ途端、くねくねとうねったり、ブワッと膨らんだりしていませんか? そんな髪悩みを解決できるスタイルを提案してくれるのが、Velvet on the Beachのデザイナー、Kimikaさん。「髪にクセやうねりがあるとパサつきやすいですよね。カールアイロンでくびれをつくようにスタイリングをすると、広がりが抑えられると同時に髪にツヤ感が生まれてきちんと感をアピールできます」(Kimikaさん)。
クセやうねりを抑えながらツヤも出せるワザをご紹介します。
毛の一本一本がしっかりしていて膨らみやすいうえに、クセも出やすい斉藤さんの髪。「ご自身のスタイリングだけで柔らかさを表現するのはすごく難しい髪質です。膨らみを抑えるためにベースを重めに残し、トップにレイヤーを入れておくとまとまりやすくなります」(Kimikaさん)。
<スタイリング方法>カールアイロンで顔まわりを縦に外巻きにしてくびれをつくる
カールアイロンで毛先を外はねにするとき、毛束を引っ張る角度がポイント。
「毛束をアイロンに挟んだら、垂直に下ろして毛先だけ1カール外はねにします。斜めに引っ張りながら巻くと角度が付いて広がってしまうので注意してください」(Kimikaさん)。
<STEP.1>ベースの髪をカールアイロンで1カール外巻きに
<STEP.2>トップの生え際の毛束を立ちあげながら外巻きにする
<STEP.3>顔まわりの髪は縦にしたアイロンで外巻きにする
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理に抑え込まず、くびれをつくってメリハリをつける
- ベースの外はねはアイロンを垂直に下ろし、裾が広がらないようにする
- 顔まわりの髪はアイロンを横に引っ張って、くびれやすいカールをつくる
「ドライヤーの熱風で髪を乾かしたら、仕上げに冷風をあてるとキューティクルの流れが整います。スタイリングの前に髪を濡らして、この熱風→冷風のひと手間を加えると、ツヤ感がアップしますよ」(Kimikaさん)。
悩ましい顔まわりのうねり髪は「くびれ」をつくってきちんと感をアピール
【3】軽やかなのにツヤがある、センターパート×菱形ミディ
\kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 店長・林 麻美さん、太田桂子さんがレクチャー!/
\MINX銀座二丁目店の吉田孝弘さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高村千歳さん(46歳/主婦)の場合
kakimoto arms ららテラス武蔵小杉店 店長・林 麻美さんが提案してくれたのは、面長でも楽しめるセンターパートのミディアムスタイル。「面長さんは、顔の縦幅を強調するセンターパートに苦手意識のある人も。そんなときは、前髪にレイヤーを入れてサイドに流れるシルエットを作ると◎。横に広がりが生まれるので、縦の印象を軽減できます。全体のシルエットも、トップにボリュームを出しつつ、横幅も強調できる菱形シルエットにすると、さらに顔型がキレイに見えます。全体を削ぎすぎると、年齢的なクセが出やすくなってしまうので、ベースは重さを残したワンレングスに。ハチ上に薄くハイレイヤーを入れて、表面に軽く動きが出るようにしています。軽やかさは出しつつ、パサつきを抑えたベースカットがポイントです」(林さん)。センターパートは、トレンドの軽やかな質感と合わせることで、グッとかっこいい雰囲気に。「この秋冬はラフな質感作りが重要ですが、40代の場合は軽くしようと削ぎすぎると、パサつきにつながることも。表面が軽く動く程度にレイヤーを入れ、ツヤ感が出るスタイリングで仕上げるのがおすすめです」(林さん)。
また、カラーリングでの質感コントロールもポイントに。「ツヤ感とふんわり感を両立するには、ハイライトを入れるといいですよ。1色でカラーリングすると、ツヤは出るものの少し重い印象になってしまいますが、同系色のハイライトを入れることでツヤを残したまま軽やかさを出すことができます。ちょっと明るめのカラーリングは、服の色が暗くなり質感も重くなる秋冬にぴったりです。今回は8レベルのモカブラウンに、14レベルのハイライトをブレンドしてモカベージュに仕上げました。年齢によりペタッと見えやすくなった髪は、ハイライトを入れるとボリュームアップして見せられますよ」(カラーリスト 太田さん)。
<スタイリング方法>ツヤはベース剤で仕込む! 仕上がりは軽やかさ重視
「前髪と表面にレイヤーが入っているので、軽く巻けば軽やかな動きが出せます。ラフに仕上げすぎるとパサつきに見えてしまうので、ベースは乾かす前にハリとコシの出るスプレーをつけてツヤを仕込んで」(林さん)。
<STEP.1>ベース剤をつけて乾かす
<STEP.2>表面と顔周りをブロー
<STEP.3>全体の毛先を内巻きにする
<STEP.4>ワックスをもみ込む
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 分け目はぼかして乾かす
- 表面だけブローして、重さを残しつつ軽やかに
- ラフに仕上がるようにスタイリング剤はつけすぎない
「前髪と表面をブローすることで、トップにふんわり感も出せるので、キレイな菱形シルエットに仕上がります。表面だけ動かすのがポイントです。軽やかさが残るように、仕上げのスタイリング剤はつけすぎないで」(林さん)。
カギは菱形シルエットにあり!「面長」でも似合うセンターパートのミディアムスタイル
「前髪あり」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【4選】
【1】広がりを抑える! 美シルエットのくびれヘア
\MINX銀座二丁目店の木俣翔さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:高橋まりなさん(38歳/主婦)の場合
髪が長くなると重みが加わって、よけいにトップがペタ~っとした印象に。そんなお悩みに応えてくれるのが、MINX銀座二丁目店 代表の木俣翔さん。「髪にクセやうねりがあるとトップはペタッとなりやすいのに、サイドが膨らみやすいですよね。ミディアム丈は髪が肩に触れると毛先が弾んで広がりやすくなります。この動きを利用すると、ボリューム不足とサイドの膨らみの2つの髪悩みが解決できます」(木俣さん)。髪が細くて柔らかく、クセが出やすい高橋さんの髪質。「クセを無理にのばすようなスタイリングではなく、クセを生かしたスタイルがおすすめです。そのためには、上の髪は丸みが出るようにしっかりレイヤーを入れ、下の髪はあえて切りっぱなしのようにすると重みが出て広がりが抑えられます」(木俣さん)。
<スタイリング方法>動きがほしい部分だけ巻いて今っぽさをつくる
カールアイロンで毛先を外はねに1カールするとき、全体を巻かなくてもOK。「動きがほしいのは顔まわりなので、両サイドの毛束を中心に外はねにするだけで構いません。このとき、手間を省こうと一気にサイドの毛束を巻かないでください! 毛束を広く取りすぎると、いちばん膨らみやすいハチの部分がよけいに張り出して見えます。毛束は少しずつ取って巻きましょう」(木俣さん)。
<STEP.1>毛先を1カール外はねにする
<STEP.2>トップの髪を中間から毛先にかけてリバース巻きにする
<STEP.3>オイルを髪の内側からなじませる
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理に引っ張ってのばさず、スタイルに生かす
- 外はねにするときは一気に巻かず、毛束を少しずつ取って巻く
- ヘアオイルは髪の表面ではなく内側になじませること
髪がうねるのは皮膚に近い部分。「内側のうねりやクセをオイルで落ち着かせれば、膨らみが抑えられます。髪の表面になじませるとオイルの重みで、せっかくボリュームを出してもつぶれてしまいます」(木俣さん)。
大人の髪型|高さを出しつつサイドの広がりを抑える!美シルエットの「くびれ」ヘア
【2】流し前髪と菱形フォルムで面長カバー。大人悩みを解決するミディヘア
\MINX青山店の清水豊さんがレクチャー!/
「少し前下がりラインのワンレングスベース。頭の丸みが上を向いているトップセクションに、厚みを残しながらレイヤーを入れています。後頭部の耳まわりの量感をしっかり取って、重く見せないようにするとスッキリとした印象に。前髪は狭く取りシースルーにすることで、抜け感とトレンド感を演出しています」(清水さん)。
<スタイリング方法>毛先は外ハネにしすぎず、表面はしっかり巻いてふんわりと
「40代の外ハネシルエット。成功のカギは、ハネを強くしすぎないことです。毛先を巻くときは半カール程度に。表面はしっかりワンカール巻いて、浮遊感、ボリューム感を作りましょう」(清水さん)。
<STEP.1>毛先全体を外ハネにする
<STEP.2>表面に内巻きワンカールを作る
<STEP.3>スタイリング剤をなじませる
<STEP.4>耳うしろはタイトに仕上げる
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 頭頂部とサイドのボリューム感、分け目のとり方でシルエットを重視
- バームやオイルで自然なツヤ感を作る
- 外ハネの加減に気をつける。表面に内巻きもプラス
「大人髪はシルエットが命! 頭頂部と横のボリューム感、分け目の取り方に気をつけて、菱形シルエットを意識しましょう。自然な艶感をつくることも大切。ウェットになりすぎないように、少量ずつスタイリング剤を使って質感調整を!」(清水さん)。
流し前髪と菱形フォルムで面長カバー!大人悩みを解決するミディヘア
【3】毛先の動きで華やかに見せる。ストレートタッチのミディアムヘア
\imaii scaena × coloreの石原治和さんがレクチャー!/
「ボブベースのミディアムヘアに、レイヤーカットで動きと柔らかさをプラスしています。40代は髪の内側にクセが出やすく、髪質が硬めで乾燥毛の場合はボワッと膨らむことも。あまり髪を削がず、全体が広がり過ぎないようにカットするのがコツです」(石原さん)。
<スタイリング>カギはボリュームコントロールと毛先の動き!
「ハチ張りを目立たなくするためには、ブロー前の下地作りも大切です。アウトバストリートメントを塗布し、しっかりブロー&ドライしましょう」(石原さん)。
<STEP.1>スタイリング剤を塗布
<STEP.2>アイロンで外ハネにする
<STEP.3>セラムワックスで整える
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- アウトバストリートメントでブロー前に下地を作る
- きっちりし過ぎず、ラフな質感を残す
- スタイリング剤でボリュームコントロール
「ボリュームを抑えようといろいろつけ過ぎると、ベタッとした印象に。保湿力がありつつ、仕上がりは軽い質感のスタイリング剤を選びましょう」(石原さん)。
ハチ張りと逆三角顔を自然にカバー!レイヤーカットで作る柔らかな外ハネミディ
【4】ボリューム不足を感じさせない、厚め前髪のミディアムヘア
\DIFINO akasakaの槌田美希さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:安岡けいさん(48歳/パソコン講師)の場合
クセやうねりが強いと、広がるのを抑えるために無理に真っ直ぐにのばしがち。DIFINO akasakaのスタイリスト、槌田美希さんは「せっかくのクセを生かさなくちゃもったいないです! うねりやクセを生かしたスタイリングをすれば、髪が細くてやわらかくてもほどよいボリュームがつくれます」と提案。安岡さんの髪は、やわらかくて毛が細いため、ボリュームが出しにくいのが特徴。「すごくいいクセなので、このクセを生かすようにトップと顔まわりにレイヤーを入れ、流れをつくるスタイルがおすすめです。首のラインに沿うようにくびれをつくると、抜け感が生まれ、ほっそりと長い首が印象づけられます」(槌田さん)。
<スタイリング方法>前髪の「割れ」を防ぐには、分け目に合わせてカーラーを斜めに巻く
前髪を上下2層に分けて巻くと立体感とボリューム感が生まれます。「上段の前髪は、右分けなら右上がりにラインをとって斜めにカーラーを巻くと、気になる「割れ」が防げます」(槌田さん)。
<STEP.1>前髪を上下2層に分け、上段は右上がりのラインをひく
<STEP.2>右上がりのラインに合わせてカーラーを斜めにしたまま内巻きにする
<STEP.3>下段の毛束は前に引っ張りながら毛先から内巻きに
<STEP.4>分け目をきっちりつくらず、指先で前髪を右に分ける
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- トップと顔まわりにレイヤーを入れて、菱形シルエットをつくる
- 首のラインに沿ってくびれをつくり抜け感をつくる
- 2層にした前髪は上段を斜めに巻いて「割れ」を防ぐ
「クセやうねりのある方は、髪がパサつきやすいですよね。オイルとクリームのスタイリング剤を混ぜて使うと、重くなりすぎずツヤ感も出せます。オイル1に対してクリーム2の割合がおすすめです」(槌田さん)。
「前髪なし」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
【1】扱いづらいエイジング毛もふんわりさせるミディアムヘア
\FIX-UP銀座店の中山みほさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:本多照子さん(46歳/会社員)のお悩みを解決するには…
年齢とともに髪は細くなり、うねりやすくなっています。
「無理に髪を引っ張って真っ直ぐのばすより、うねりやクセを生かす方がスタイルが長持ちしますし、何より時短になります。そのために注意したいのはドライヤーの方向です。形をつくりたい部分に平行に風が当てるだけで、思い通りのスタイルになるんですよ」(FIX-UP銀座店 ディレクター 中山みほさん)。
さっそくエイジング毛を味方にできるドライヤー術を詳しく教わりましょう。髪が細く、ボリュームも出にくい本多さんの髪。もともとクセがあるのに加えて、年齢とともにうねりもでてきたとか。「本多さんのようにやわらかくてクセとうねりのある髪は、このカール感を生かしたスタイルがおすすめです。首のあたりにくびれをつくってシルエットにメリハリをつけると、あごのラインがシャープに見える小顔効果もあります」(中山さん)。
<スタイリング方法>形をつくりたい部分と平行にドライヤーの弱風をあてる
ドライヤーをあてるとき、意外と意識していないのが風向き。「形をつくりたい部分にドライヤーの風があたればいい…ではなく、必ず平行を意識してください」(中山さん)。最初のうちは鏡を見ながら、ドライヤーのノズルの向きを確認するといいでしょう。
<STEP.1>立たせたい部分を持ち上げ、その部分を狙ってドライヤーをあてる
<STEP.2>毛先は毛束を支えるように持ちながらドライヤーをあてる
<STEP.3>顔周りのアホ毛にスタイリング剤をなじませる
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理にのばさず、活かすスタイリングにする
- ドライヤーの風向きは常にあてたい部分と平行にすること
- エイジング毛は顔周り中心に抑え、スタイリング剤をつけすぎない
「エイジング毛はフワフワしたアホ毛になることが多いですよね。抑えつけようとしてスタイリング剤をつけすぎると、せっかく立ち上げたトップのふんわり感がつぶれてしまいます。顔周りのアホ毛だけ抑えておけば、他の部分は気にならなくなりますよ」(中山さん)。顔周りのアホ毛対策として中山さんのおすすめアイテムが、『エルジューダ ポイントケアスティック』(15ml¥1,500/ミルボン)。「ワックスのように固まらないので、仕上がりがとっても自然。アホ毛をピンポイントで狙ってつけられるのも便利です」(中山さん)。
扱いづらいエイジング毛を憧れのふんわりヘアに変えるドライヤー術とは?
【2】動きが出るように襟足の髪を残した、エアリーなミディアムヘア
\Rougyの二階堂雪さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:相原彩子さん(39歳/臨床検査技師)の場合
ストレートとクセの混合ヘアは、どちらに寄せてスタイリングすべきか悩ましいところ。Rougyのヘアデザイナー、二階堂雪さんは「クセに寄せすぎるとツヤが出にくくなりますし、ストレートに寄せると動きがなくなります。クセを生かすようにストレートの髪に動きをつくってから、ツヤ感を出すのがおすすめです」とのこと。全体的に毛量はあるものの前髪のボリュームが出にくい相原さんの髪。「このくらいの長さだとまとめ髪にしたい日もありますよね。耳にかけられる程度の前髪があると、束ねたときに柔らかな印象になります。ボリュームをカバーする意味でも、前髪は短くし過ぎず、長めに残しておくといいですよ」(二階堂さん)。
<スタイリング方法>ホットカーラーで根元を立ち上げながら巻いてふんわり感をつくる
「ホットカーラーで根元を起こすように巻いて、ふわっとした立ち上がりをつくります。ツヤ感も出るので、クセ毛の方にもおすすめです」(二階堂さん)。頭頂部のボリュームは、スプレーをなじませた指先で分け目を挟むように毛束の根元をつまみます。「分け目がペタッとすると寂しい印象になるので、分け目の根元を立たせてふんわりさせてください」(二階堂さん)。
<STEP.1>頭頂部と前髪は根元を起こすように、ホットカーラーを巻く
<STEP.2>指先にスプレーを噴霧し分け目に沿って毛束の根元をつまむ
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 束ねることを考えて前髪は長めにつくっておく
- 分け目のボリュームはスプレーを噴霧した指先で根元をつまんでつくる
- 動きが出るように襟足を残してメリハリのあるシルエットをつくる
ストレートとクセの混合ヘアは「ホットカーラー使い」が決めて!
【3】クセとうねりを活かす、カールしたレイヤーミディアム
\apish cherieの井原早紀さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:木庭弥生さん(36歳/主婦)の場合
クセやうねりを無理に押さえつけたり引っ張ったりすると、髪が全体的にペタ~っとして、寂しい印象になりがち。そんな髪悩みには、「クセやうねりを生かしたスタイリングがおすすめです」と、apish早紀さん。「カールアイロンでふんわりカールをつくるスタイルはトップにボリュームを出しやすく、小顔に見せる効果もあります」(井原さん)。髪が細くうねりやすい木庭さんの髪のカット法は「広がりを抑えるように全体を長くすると動きが出しにくいので、トップにレイヤーを入れています。ただし、毛先まで軽くするとパサついて見えるので、裾を重くするとツヤを出しやすくなります」(井原さん)。
<スタイリング方法>前髪からトップは根元を立ち上げるように巻いて動きを出す
「毛先を外はねにするだけでスタイリングを終わらせる人が多いのですが、それだと顔が長く見えてしまいます。頭頂部の髪を立たせるように巻くと、シルエットに動きが出て、軽さも演出できます」(井原さん)。
<STEP.1>サイドからバックは毛先を1カール外はねにする
<STEP.2>前髪から頭頂部は根元を立ち上げるように後ろ向きに巻く
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- クセやうねりは無理にのばさず、生かすスタイルにする。
- レイヤーはトップに入れて動きを出す。
- 耳のあたりにボリュームゾーンをつくって菱形シルエットを目指す。
「全体のシルエットが菱形になるようにすると、あごのあたりが引き締まって見えるので小顔効果があります。スタイリングの最後にオイルをなじませると自然なツヤ感が出るので、髪がパサつきやすい方は、ぜひお試しください」(井原さん)。
「パーマ」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【3選】
【1】ストレートパーマでナチュラルに仕上げた、レイヤーミディアム
\MINX青山店の歳嶋建国さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:北里麻美さん(46歳/販売員)の場合
今回、MINX青山店の取締役・ディレクター 歳嶋建国さんが教えてくれたのは、40代の丸顔さんにおすすめのミディアムヘアです。「丸顔さんは顔が大きく見え、幼い印象を与えやすいという特徴があります。また40代は年齢によるクセや乾燥で髪が膨らみやすくなり、さらに丸顔が強調されるように」(歳嶋さん)。では解決する方法は?「まずは髪のベースを整えるため、ナチュラルな印象に仕上がるストレートパーマをかけておくといいと思います。さらにフェースラインにレイヤーを入れて動きをプラス。輪郭をカモフラージュしながら、女性らしい印象になりますよ」(歳嶋さん)。
また、ストレートパーマをかけておくと、スタイリングも簡単に。老け見えの原因になるパサつきやゴワつきも解消できます。「クセをおさえるストレートパーマをかけ、フェースラインはレイヤーカットで動きを出しています。前髪は重くなり過ぎないよう、肌が少し透けるイメージでカット。前髪が厚すぎると顔の明度が下がり、くすんで見えてしまいます。肌が出る量を逆算して作るのがポイントです」(歳嶋さん)。
<スタイリング方法>ポイントは軽やかなツヤとゆるめの外ハネ
「ストレートパーマをかけているので、スタイリングは軽く巻く程度でOK。巻き過ぎは古い印象になるので注意して。40代には必須のツヤもスタイリング剤でプラスしてあげましょう」(歳嶋さん)。
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>毛先をハーフカールして外ハネに
<STEP.3>オイルでツヤとまとまりを出す
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- 根元は熱風でふんわり立ち上げる
- 髪は巻き過ぎない
- オイルでツヤとまとまりを出す
「40代になると髪が乾燥して毛先がまとまりにくくなるので、オイルなどでの保湿は必須。しかしベタッと重い質感になると老け見えすることに。オイルは軽い質感のものを選び、ツヤとまとまりを足すくらいのイメージで使ってください」(歳嶋さん)。
【大人のミディアムヘア】透け前髪×フェースのラインレイヤーで女性らしさと丸顔カバーを両立!
【2】扱いやすいハネにする、クセを生かしたレイヤーミディアム
\ANTIのDOKAさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:池田愛里さん(38歳/主婦)の場合
「鎖骨の長さのボブベース。前髪は浅めに作り、透け感を出しつつラインが残るようにカット。全体はストロークカットで中間~毛先に軽さと柔らかさを出しています。パーマは、20mmのロッドで2回転の中間巻きを全体に。柔らかいワンカールをつけています」(DOKAさん)。
<スタイリング方法>横に広がらないようにボリュームを調整して
「ほぼワンレンベースなので、首まわりにボリュームが出やすくなります。ボリュームを出し過ぎないためには、髪を乾かす前にトリートメントムースやオイルなどをつけて、乾燥させないことが大切です」(DOKAさん)。
<STEP.1>トリートメントムースを全体にもみこむ
<STEP.2>カールを出しながら乾かす
<STEP.3>オイルをなじませて調整
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- パサつかないようにトリートメントムースを
- 肩でハネてしまう場合は、ハネさせてバランスをとる
- オイルで上質なウェット感を出す
「乾燥は広がり、うねりの原因になるので、保湿力のあるスタイリング剤でしっかりケアしておきましょう。前髪はペタッとしないように、手に残ったオイルで整える程度でOKです」(DOKAさん)。
うねる髪&丸顔をパーマで解消! 大人可愛い「ミディアムヘア」
【3】小顔が叶う! パーマつくる菱形シルエットのミディアムヘア
\PearLのCHIEさんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:堀川幸恵さん(37才/会社員)の場合
今回、面長顔さんにおすすめのミディアムヘアを提案してくれたのは、代官山のヘアサロン「PearL」のアートディレクター・CHIEさん。「40代になると輪郭が崩れてきてしまう方も多い」のだとか。「年齢を重ねると、フェイスラインのもたつきなどが原因で輪郭が下がるため、以前より顔が間延びした印象になるもの。とくに面長顔さんは、より顔型が強調されるようになります。また髪質の変化により頭頂部から顔まわりの髪がペタッとしやすくなり、それも面長を強調する原因に」(CHIEさん)そんな面長感を解消するには、顔まわりに“ひし形フォルム”を作ることがおすすめなのだとか。「輪郭補正には顔まわりの作り方が重要です。あご下にポイントとなる動きを作って横幅を出し、サイドから分け目を取ってトップの根元にパーマをプラスすれば、ひし形フォルムが作れます。カットとパーマでひし形になるようにしているので、無理にボリュームを出そうとしなくても好バランスに仕上がりますよ」(CHIEさん)
カットは「鎖骨の長さの前下がりベース。前側にあごの位置からレイヤーを入れています。軽くならないようにしながら、抜け感のある動きになるように調整しました。全体的にうねりのある髪質なので、うねる動きを活かしたパーマを中間から毛先にプラス。クセをカバーしながらスタイリングも簡単に!」(CHIEさん)
<スタイリング方法>パーマスタイル成功のカギは「自然乾燥」!
「今回は、自然と美しいひし形フォルムになるようにカットしているので、7割ほど乾かした後は保湿をしっかりして自然乾燥。触らないのが一番なんです!」(CHIEさん)。
<STEP.1>トリートメントムースをなじませる
パーマのかかっている部分を濡らしたら、トリートメントムースをなじませる。顔まわりもしっかりムースがつくようにオールバックにしながらなじませて。
<STEP.2>弱風で7割まで乾かす
ドライヤーの弱風を根元に当てて、7割ほど乾かす。
<STEP.3>バームをもみ込む
バームを手のひらにのばし、毛先から軽く握るようにもみ込み、自然乾燥して完成。
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- パーマがかかっているところは根元からしっかり濡らしてクセをリセット!
- 乾かすのは7割!後は自然乾燥させる
- 肩上で跳ねる髪は、あえて気にせず楽しむ
「ドライヤー前のトリートメントムースには、乾燥対策の他、パーマの柔らかい質感を出す効果も。夏は紫外線ダメージでパサつきやすいので、保湿は忘れずに! 髪の潤いは若々しさを演出してくれます」(CHIEさん)。
面長顔さんに似合う【ミディアムヘア】小顔が叶う!パーマで“ひし形シルエット”を実現
「ウルフ」くせ毛さん向けレイヤーミディアム【1選】
【1】くせが出ないように重みを残した、くびれで補整するウルフミディ
\kakimoto arms 自由が丘クレオ店の山本真実さんがレクチャー!/
ミディアムヘア代表:奴田聖子さん(46歳/ビジネスプロデューサー)の場合
「くせがあり乾燥しやすいので、広がりが出ないように重みを残しながら、トップと顔まわりにレイヤーを入れています。前髪はななめにカットして、全体を菱形フォルムに。マスクをつけると髪が重く見えやすいので、軽やかに見えるウルフシルエットは、おしゃれな人から人気が高いですよ」(山本さん)。カラーは「秋冬に人気の、透明感のあるシルキーグレージュ。レイヤースタイルに合わせて、繊細で極細なハイライトをブレンドしました。ツヤを演出できるうえ、白髪をぼかす効果もあります」(伏木さん)。
<スタイリング方法>ボリュームダウンはNG!ブローでツヤとなめらかさをプラス
「トップはボリュームが出るようにレイヤーを入れているので、根元に空気を入れて乾かせば、ふんわり仕上がります。レイヤースタイルは軽さが出る分、パサついて見えると年齢を感じやすくなります。ブローで髪表面にツヤを出し、スタイリング剤で潤いをプラスして」(山本さん)。
<STEP.1>根元をふんわり乾かす
<STEP.2>トップにマジックカーラーを巻く
<STEP.3>表面の髪をブロー
<STEP.4>アイロンで毛先を巻く
<STEP.5>バームをもみ込む
<くせ毛のレイヤーミディアム スタイリングのコツ3か条>
- トップの根元はボリュームが出るように乾かす
- スタイリング剤で柔らかい毛先の動きを作る
- ブローでツヤとなめらかな質感を出す
「40代のレイヤースタイルは、ボリュームダウンNG。スタイリングも、そこを意識するといいと思います。乾燥感が出ないように、仕上げには髪に潤いを与えてくれるバームタイプのスタイリング剤がおすすめです」(山本さん)。
- TEXT :
- Precious.jp編集部