『敬老の日』の以前の名称は?話題のタネになりそうです!

明日・9月19日は、2022(令和4)年の『敬老の日』ですね。「ハッピーマンデー制度」の導入以降、現在では「9月の第3月曜日」になっていますが、これ以前は9月15日が『敬老の日』として固定されていました。

…というところで、さっそく本日1問目のクイズです。

【問題1】『敬老の日』の昔の呼び名は?

『敬老の日』は、現在、国民の祝日となっていますが、祝日に制定される前は民間に根付いた記念日でした。記念日であった時代の呼び名として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。

1:養老の日

2:老人の日

3:としよりの日

『敬老の日』が祝日制定される前の呼称は?
『敬老の日』が祝日制定される前の呼称は?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:老人の日 と 3:としよりの日 です。

え?正解が二つ?…その理由は、解説をお読みください。
え?正解が二つ?…その理由は、解説をお読みください。

『敬老の日』が国民の祝日となったのは1966(昭和41)年のこと。それ以前は、地方自治体や民間などで、老人をうやまう記念日として根付いていました。まず、1947(昭和22)年から、兵庫県が9月15日を『としよりの日』と呼び、敬老イベントを行い始めます。日付は「聖徳太子が悲田院(ひでんいん…現在の老人ホームのような施設。)を設立した日にちなんでいるそう。この動きを受け、1951(昭和26)年、社会福祉法人社会福祉協議会が『としよりの日』を記念日制定。1964(昭和39)年、「としより」という表現に問題意識が出たことから、呼称が『老人の日』に改称され、1966(昭和41)年には、民間に根付いた『老人の日』を、国が国民の祝日『敬老の日』として制定した…という流れです。

ですので、『敬老の日』の以前の呼称は『老人の日』『としよりの日』の2通りあった、というわけです。…どのような呼称でも、長い間社会や家族に貢献してくださった高齢者を敬い、感謝する、という意識は同じです。明日は特に、ですが、ふだんから、高齢者の方へのうやまいの気持ちを忘れないよう、行動したいですね。

さて、2問目は、「老」という字の入った難読熟語クイズです。

【問題2】「老爺」ってなんと読む?

「老爺」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「老婆(ろうば)」の対語で、「年をとった男性」を意味する言葉です。

<使用例>

「こちらのお写真の老爺は、なんとも威厳を感じるたたずまいですね」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 老爺(ろうや) です。

「爺」の音読みは「ヤ」です。

「老婆(ろうば)」という言葉はよく使用されますが、対語の「老爺(ろうや)」は、意外と認知度が低い印象です。「老爺(ろうや)」という言葉には、「目上の男性を指す」というニュアンスも入っております。類似ニュアンスを持つ言葉に「旦那(だんな)」などがあります。

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本日は、明日の『敬老の日』に関連した豆知識と、

・老爺(ろうや)

という言葉の読み方・ニュアンスについておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/内閣府ウェブサイト/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/社会福祉法人全国社会福祉協議会ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱