「足袋」…正しく読めていますか?「あしぶくろ」ではないですよ!
明日・9月21日は『靴市の日』。9(く)2(つ)1(いち)の語呂合わせで、シューズメーカーが制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されている記念日です。「秋冬物の靴のシーズンが本格的に始まる頃なので、靴に関するイベントを行い、多くの人に靴に興味を持ってもらうのが目的」だそう。「おしゃれは足元から」とよく言われます。美しく歩きやすく、トレンドやワードローブとの合わせやすさも意識した秋冬靴、そろそろ本格的に新調したいですね。
本日は「足」に関連する日本語クイズをお送りします。
【問題1】「足袋」ってなんと読む?
「足袋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:主に和装の時に足にはく履き物の一種です。
<使用例>
「実家で久しぶりに着物を着ようと思ったのに、ちょうどいい足袋がなくて、結局着られずじまいよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 足袋(たび)です。
指先が、親指とほか4本でわかれた形状の、和装の草履(ぞうり)や下駄(げた)に合わせる履き物…日本人にはおなじみですね。ファッションの世界では、世界的デザイナーのシューズデザインにも、日本の「足袋(たび)」がモチーフとなったものが登場するなどしています。海外の方にたずねられてもきちんとお答えできるよう、いまいちど、和服まわりの小物の名称など、おさらいしておくと良いかもしれませんね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「脚気」ってなんと読む?
「脚気」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ビタミンB1の欠乏により起こる病気の病名です。
<使用例>
「膝のあたりをたたく反射反応の検査って、脚気の発見のためにするのよね?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 脚気(かっけ)です。
「脚気(かっけ)」は、かつて日本で国民病と言われたほど、日本国内で一般的であった病気です。ビタミンB1の欠乏で起こる病気で、足の倦怠感、しびれ、むくみなどからはじまり、重症化すると末梢神経の麻痺や心臓衰弱などをも引き起こします。江戸時代ごろから「脚気(かっけ)」が大流行した背景に、「精米した白米をよく食べるようになったこと」が挙げられます。精米して胚芽を取り除いた白米には、ビタミンB1がほとんどなくなるため、白米ばかりを食べる食事では、「脚気(かっけ)」を起こしやすくなるそうですが、栄養についての知識が一般にも広まったことで、「脚気(かっけ)」の罹患者数はぐっと減少したようです。
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本日は、9月21日『靴市の日』にちなんで、「足」に関連する日本語から、
・足袋(たび)
・脚気(かっけ)
の読み方や、言葉の背景などについておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱