横ジワ、縦ジワ、ちりめんジワ、乾いて枯れたくすみ感…年齢は顔よりも、首に現れるという事実! 首も顔の一部です。
凛となめらかな「美首」を育む、本気の最新ネックケア
さて、首の状態を確認してみましょう。顔よりも色がくすみ、キメが粗くなってはいませんか? シワの状態はどうでしょう。のどぼとけのあたりに横ジワができてはいませんか?人によっては鎖骨の上下あたりにも、年輪状のシワが出現したり、今はなくても縦ジワの、予備軍が目立ちつつある場合も。
首は顔と同様に、皮膚が薄くてとてもデリケートです。型崩れを起こしつつある顔と同様に、日々老化が進行しています。適切なケアをしなければ、ゆるんでたるんでスジが目立って乾ききって、顔との見た目年齢は、どんどん離れてしまいます。
上質な素材のファッションを身につけるほどに首の劣化が際立ち、違和感がもわもわと立ち上る…、そんな未来がすぐそこまで来ています。
だから必要なのは、顔と同じように首もきちんと愛おしむこと。日々の生活やスキンケア、美容医療など、私たちにはいくつもの選択肢があるのですから。最高級のシルクをまとっても見劣りしない、凛となめらかな「美首」を目指しましょう。
お話をうかがったのは…
これから先、私たちの首は、どう変化していくのでしょう?|2種の横ジワ、大小の縦ジワも。4つの大きな劣化が違和感を増幅させていく
年輪のような横ジワができやすいのはこんな人
●普通体型から太り気味
●顔に肉がつきやすい
●比較的寝相がよい
縦ジワが目立つターキーネックになりやすいのはこんな人
●やせ気味
●顔に肉がつきにくい
●頬がこけている
Stage1:日々の習慣で自ら刻むスマホ・枕ジワ「生活習慣ジワ」
枕が高かったり、パソコンやスマートフォンを操作をしている時間が長いと、いつも同じ部位に横方向の折れジワができるため、いずれ定着してしまう。
Stage2:加齢により皮膚が余り、乾燥して目立ちだした「ちりめんジワ」
骨や皮下組織は加齢で萎縮するが、皮膚はゆるんで軽度の皮余り状態に。さらに乾燥が加わると、キメが目立ち、皮膚が全体的にシワっぽくなる。
Stage3:顔→あご→首、落ちてきた肉がたまってヨレた「たるみ系横ジワ」
額の肉は目尻へ、頬の肉は口元へ、輪郭の肉はあご→首へと落ちてそれぞれの部位の形態を変えていく。首の特によく動く部分からシワとなっていく。
Stage4:筋肉が衰えてスジだけが目立ちだした「ターキー系縦ジワ」
加齢により広頚筋がゆるみ、首の皮膚は薄くなるため、首の正面に縦方向に走るいわゆるスジが目立つ状態。わかりにくいだけで太めの人にも生じる。
顔との差別は止めて。首は顔の一部です
「更年期前後から始まる骨粗しょう症は、顔や首の骨にも生じます。加齢で骨が減り筋肉が衰えると、たるみやクマ、マリオネットラインなどを目立たせる凸凹が生じます。重力に伴い、顔の上顔面のたるみは目元から頬など中顔面へ、中顔面のたるみは輪郭やあごなど下顔面へ、そして下顔面のたるみは首へ落ちてきます。
首は縦横斜めに動く部位なので皮膚が薄いうえに、顔のように皮膚と骨が接着している部位がないという特性があります」と、自由が丘クリニック理事長・古山登隆先生は話します。顔の型崩れは、顔だけで止まるのではないのです。
「下あごから首、デコルテに、横ジワに代表される悪影響を及ぼします。あごからデコルテに存在する広頚筋が衰えると、縦方向にあるスジが浮き出て、ターキーネックと呼ばれる縦ジワが目立ってきます。また首の中央部からちりめん状のシワが生じるのは、骨や筋肉が萎縮し、皮膚はゆるんで余ってきたためです。いずれは首全体のキメが、シワ状に目立ってくるでしょう」(古山先生)
首は体の仲間ではありません。顔の一部です。首を若々しく保ちたいなら、顔とセットで考えなければいけません。顔だけに愛情を注ぐことを続けていると、年齢を重ねるほどに、顔と首との見た目年齢のギャップが拡がってしまいます。また怖いことに、いずれは顔とあごと首のパーツの境目が曖昧になり、顔から首までが一体化してしまう可能性も。
鏡を見るときは、首もチェックすることを習慣にして。生活習慣を見直しつつ、首のスキンケアにも真剣に取り組みたいものです。今の決意が未来の若々しさを創るのですから。
そしていつしか首と顔の境目が曖昧になっていく
顔、あご、下あご、首、それぞれの部位の境界線は、加齢により曖昧になってきます。
唇下からあご先までの距離が短いほど下の写真のようなゆるんだ状態になりやすく、油断をしていると顔から首まで境目がなくなり、つながってしまいます。
- PHOTO :
- 鈴木 宏
- HAIR MAKE :
- 尾花ケイコ
- MODEL :
- 真樹麗子(Precious専属)
- EDIT&WRITING :
- 柳田美由紀、五十嵐享子(Precious)