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俳優・中村倫也さん
ジャケット ¥88,000(Sian PR〈meagratia〉)、パンツ ¥50,600(DRESSEDUNDRESSED)、その他/スタイリスト私物
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中村倫也さん
なかむら・ともや 1986年生まれ、東京都出身。2005年に俳優デビュー。ドラマ・映画・舞台出演の経験を積み、2014年初主演舞台『ヒストリーボーイズ』で第22回読売演劇大賞優秀男優賞を受賞。近年の出演作に、映画『ウェディング・ハイ』『ハケンアニメ!』、ドラマ『珈琲いかがでしょう』『石子と羽男―そんなコトで訴えます?―』などがある。10/28より『仮面ライダーBLACK SUN』の配信がスタート。最新舞台作はミュージカル『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』で、天才音楽家・ベートーベンの生涯を演じる。2022年10〜11月、東京・大阪・金沢・仙台にて上演予定。

「恩人が新しいチャレンジをする、これはもう“やるっきゃない”」中村倫也さん

ーMUSICAL 『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』が10月末から開幕します。演出の河原雅彦さんとは7年ぶりのタッグを組むことになりますが、意気込みを教えてください。

「僕の若手時代を支えてくれていたのが舞台経験、そしてそのきっかけになったのが河原さんです。その恩人が新しいチャレンジをする、そしてそれを『一緒にやろう』と指名してくださったとなれば、”これはもうやるっきゃない”、という想いです」

「河原さんは、とにかく全てのものを面白がる方。人として懐が深いというか、抱擁力があるんだろうなと思います。昔から彼が演出上でよく使っていたのが『威力』という言葉。今回の作品についても、お話しさせていただいたときに、歌の持つ”支配力”というワードが出てきて、それは主演の自分にまずは求められることだろうな、と感じています。正直、それってとてもエネルギーが必要だから疲れるんですけど…(笑)。腹を据えて応えていかないとな、とも思っています」

【本誌未公開】俳優・中村倫也さん
【本誌未公開】俳優・中村倫也さん

ー共演者の方々も、刺激的な方々が多いですね?

「(木下)春香はもうね、(映画『アラジン』の吹き替え役として共演した)ジャスミンなので、単純に嬉しかったです。ただ、そのときは一緒にアフレコをした訳ではなく、歌番組やイベントで一緒になったときに色々と教えてもらったというか。なので、今回もたくさん質問しようと思っています。ミュージカルにずっと携わってきている方なので、僕よりも随分と詳しいはずですから」

「(福士)誠治くんはがっつり芝居をするのは初めてです。ただ、ご自身でも非情に高い熱量で音楽活動をしていたり、僕が演じる“ルードヴィヒ”との違いを率先してつくってくれていたりだとか、とにかく『熱い人』という印象。今回、僕が一応主演なんですけど、無理に主演らしいことをしなくていいなと肩の力を抜いて居られるのは完全に彼のおかげです。僕のやることは、もう率先して恥をかきながら、フルスロットルで頑張る、ただそれだけです」

「舞台は『健全な』エンターテイメント。やっぱり”好き”でやっている」中村倫也さん

俳優・中村倫也さん
【本誌未公開】俳優・中村倫也さん

ー中村さんにとって『音楽』ってどんな存在でしょうか?

「ああ、まあ、中村と言えば音楽ですからね。…。
(ちょっと沈黙して)ごめんなさい、浸透してないことでも言い切ると信じてもらえるかなと思って(笑)。

はい、余談でしたね。運転したり家事をしていたり、そういうときはだいたい音楽を流しています。思えば子どもの頃から、おこづかいをもらえばCDを買いにいったりと、音楽自体が好きだった気がします。自分は他の人に比べると比較的『歌詞』をよく覚えているみたいで。その歌の持つ物語だったり世界観というものに、知らず知らずフォーカスしながら音楽に触れてきていたんだな、と大人になってから気づきました」

俳優・中村倫也さん
【本誌未公開】俳優・中村倫也さん

ーでは、中村さんにとって『舞台』とは?

「自分の性格上、舞台が一番合っているんじゃないかなと思っています。というか、好きでやっているというのがしっくりくるかな。テレビや映画ももちろんやりがいがありますけれど、やっぱり、作品を見終わった人の顔を生で見られるのは舞台ならではの醍醐味です。

舞台って、みんなで同じ物を作り上げるために一定の稽古期間がちゃんとあって、ひとりの人生だったり、独自の世界でドラマだったりが、一方通行でなく双方向に描ける。観た人がどんな拍手をくれるのか、どんな表情をしているのか、それを肌で吸収して、また次の舞台に活かすことができる。それってとても『健全』なエンターテイメントだなって思うんです。もちろん、映像とは違ってアングルや照明や音でごまかすことができない。立ち姿ひとつとっても、細部まで“その役”として立てていられるかどうかが“バレる”怖さもありますけどね。」

ミュージカル ミュージカル 『ルードヴィヒ~ Beethoven The Piano ~』

2018年末~2019年にかけて、韓国で初演されたミュージカル。世界中誰もが知る天才音楽家であり、聴力を失ってなお音楽への情熱を注ぎ込んだ悲運の人・ベートーベンの生涯を、彼を取り巻く人物たちとの会いと影、喪失そして運命を、彼が綴った音楽とオリジナル楽曲で描く。

【story】残り少ない人生を前に書かれたベートーベンの1通の手紙。
そして、その手紙が一人の女性の元へ届く。
聴力を失い絶望の中、青年ルードヴィヒが死と向き合っていたまさにその夜。
吹きすさぶ嵐の音と共に見知らぬ女性マリーが幼い少年ウォルターを連れて現れる。
マリーは全てが終わったと思っていた彼に、また別の世界の扉を開けて去っていく。
新しい世界で、新たな出会いに向き合おうとするルードヴィヒ。
しかしこの全ては、また新たな悲劇の始まりになるが・・・。

<MUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』>
【タイトル】MUSICAL『ルードヴィヒ~Beethoven The Piano~』
【出演】中村倫也/木下晴香/木暮真一郎/高畑遼大・大廣アンナ(Wキャスト)/福士誠治
【上演台本・演出】河原雅彦【訳詞】森雪之丞

公式サイト

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

この記事の執筆者
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