「苦汁」ってなんと読む?「くじゅう」以外の読み方は?
明日は10月13日ですが、毎月13日は『一汁三菜の日』という記念日になっていること、みなさま、ご存じですか?和食素材メーカー6社で構成される「一汁三菜 ぷらす・みらいご飯」が制定し、一般社団法人・日本記念日協会に認定・登録されている記念日で、「さまざまな栄養素がバランスよくとれ一汁三菜”という和食のスタイルを、こどもたちにつなげていくこと」が目的に掲げられています。「一汁三菜」を毎回きっちり…と考えてしまうと大変そうですが、旬の野菜を常備菜やお漬物にしてストックしておくなど、ちょっとした工夫によって、日常食を豊かにすることは可能です。「一汁三菜の日」をきっかけに、改めて考えてみるのも楽しそうですね。
本日は「汁」という字が入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「苦汁」ってなんと読む?
「苦汁」という日本語の「くじゅう」以外の正しい読み方をお答えください。
ヒント:日本の食卓に欠かせない大豆加工製品を作る際に欠かせないモノです。
<使用例>
「これ、私が大豆から手作りして、天然の苦汁で作ったお豆腐よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 苦汁(にがり)です。
「苦汁(にがり)」とは、主に、お豆腐の凝固剤として知られる、海水から塩を析出した後に残る液体の事です。主成分は塩化マグネシウムで、読んで字の如く、口にするととても苦いのだそう。「苦汁(にがり)」ではなく「苦汁(くじゅう)」と読む場合は、「にがい汁」また、その意味から転じた「つらい経験」を意味する、別の言葉になります。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「天汁」ってなんと読む?
「天汁」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:だし汁にしょうゆやみりんなどを加えて煮立て、作ります。
<使用例>
「天ぷらにはもっぱら塩派の私でも、このお店の天汁だけは別格なのよ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 天汁(てんつゆ)です。
「天汁(てんつゆ)」…天ぷらをつけていただく、御出汁の聞いたつけ汁のことですね。「汁」という字、「しる」と読む印象が強いものの、実は「つゆ」という読み仮名もあるのです。
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本日は、毎月13日の『一汁三菜の日』のトリビアと、「汁」という字が入った日本語から、
・苦汁(にがり)
・天汁(てんつゆ)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱