「箪笥」ってなんと読む?あなたのおうちにもあると思います!
明日・10月19日は『洗濯を楽しむ日』という記念日です。10月19日を1019と見立て、1000(せん)19(とく=たく)と読ませる語呂合わせから制定されました。「秋晴れの季節に、単なる家事労働の軽減ではなく、積極的に洗濯・乾燥などを楽しめる日に」という目的が掲げられています。昨今ではホームクリーニングに便利な洗剤や家電がたくさんそろっていますよね。専門の洗剤を活用したり、乾燥機の使い方を工夫したりすることで、仕上がりが変化して感動!という経験談、意外とよく耳にします。みなさまも、この日をきっかけに、お洗濯の方法に改めて向き合ってみると、意外な感動が待っているかもしれません。
『洗濯を楽しむ日』は「家事」を改めて楽しむ日…ということで、本日は、日常生活で当たり前のようにお世話になっている「家財道具」に関する難読クイズをお送りします。
【問題1】「卓袱台」ってなんと読む?
「卓袱台」の、読み仮名4文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「和室で用いる、脚の短い食卓」のことです。
<使用例>
「まさか、この段階で社長の卓袱台返しが入るとは、想定外だったわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 卓袱台(ちゃぶだい)です。
※読み仮名6文字で「卓袱台(しっぽくだい)」と読むと、「高さ1mほどの朱漆で塗った中国風の食卓」という意味になります。「卓袱台(ちゃぶだい)」がご自宅にある方、いらっしゃいますか?日本の古き良き時代を思わせる、畳のお部屋でよく使用された小さな食卓ですね。例文のように「卓袱台返し(ちゃぶだいがえし)」と使うと慣用句となり、
「(腹をたてた者が食事の途中で)卓袱台をひっくり返すこと」転じて「順調に進んでいるものごとに介入して、振り出しに戻してしまうこと」を意味します。現代では、食卓としては洋風のテーブルを使用する例が多いですが、慣用句にも使用されている「卓袱台(ちゃぶだい)」、大人の教養として読めるようにしておきたいですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「箪笥」ってなんと読む?
「箪笥」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:衣類や装身具をしまう収納家具で、大小の引き出しや戸棚からできています。
<使用例>
「実家を整理していたら、箪笥から、封筒に入ったお金が出てきたの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 箪笥(たんす)です。
「箪笥(たんす)」、読めましたか?一家に1台はありそうな家財道具ですが、意外と漢字表記が難しいですね。昔は、例文のように「箪笥の中に現金などを入れておく」方が多かったようで、慣用句として「箪笥預金(たんすよきん)」「箪笥貯金(たんすちょきん)」もございます。「現金などの財産を金融機関に預けずに家に保存していること」を指します。ちなみに、亡くなった親族の「箪笥預金(たんすよきん)」が見つかった場合は相続の対象となりますので、そのまま着服してはいけません。
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本日は、10月19日『洗濯を楽しむ日』にちなんで、「家財道具」にまつわる日本語から、
・卓袱台(ちゃぶだい)
・箪笥(たんす)
慣用句にも入っている日本古来の道具の読み方についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱