お米ってこんなに美味しかったっけ…? ほかほかで艶やか、噛み締めればじんわり甘い。『Precious』11月号では、特集「本当に美味しい『ごはん』が食べたい!」を展開。
今回は、その中から、お米のプロフェッショナルである「AKOMEYA TOKYO」蒔田祥之さん、「小池精米店」三代目 小池理雄さんに聞いた、注目のお米・ご飯のお供、話題の土鍋や家電をご紹介します。
【お家で楽しむ「ごはん」最前線!】今、注目のお米から人気のごはんの供、話題の土鍋や家電まで!
ひと昔前なら美味しいお米=コシヒカリだった米業界。ところが最近は、各県がしのぎを削って育種・開発した新種が登場し、個性的なお米が売り場を賑わすようになりました。
「『銀の朏(みかづき)』は、2000年に岐阜県下呂市で発見されたコシヒカリの突然変異“いのちの壱”のブランド米。岐阜県飛騨と周辺地域(標高600m前後)で栽培することにこだわっており、粒が大きく(コシヒカ
リの約1.5倍!)、甘さも強烈、数々の賞を受賞しています。そのまま白米で炊き立てを楽しんでほしい」と小池さん。
『シギの恩返し米』は2015年ラムサール条約湿地に登録された佐賀県「東よか干潟」に面した農地でつくられています。渡り鳥・シギの日本一の渡来数を誇る場所を守るため、農薬を減らすなど環境に配慮した製法に切り替えました。そんな背景を知れば、お米選びが楽しくなるはず」(蒔田さん)
味や食感だけでなく、環境面や製法、水や土壌づくりへのこだわりなど、独自のストーリーをもってブランド化したお米が増えるなか、コロナ禍でのステイホームで自炊の機会が増え、ごはんの供も百花繚乱。そんななか、おふたりがおすすめするごはんの供は意外にもシンプルな逸品。
「米本来の味をしっかり味わってほしいから、醤(ひしお)など、昔ながらの発酵食品はやはり相性抜群ですね」と小池さんが言えば「あくまで主役はお米。米の甘みとうま味を際立たせる塩や昆布は、究極にシンプルながら最強のお供では」と蒔田さん。
また、美味しいお米をさらに美味しく食べるには、道具にもこだわってみてほしい、とおふた方。最近は、面倒な火加減の調節の必要がない、扱いやすくデザイン性にも優れた土鍋や炊飯器が続々登場。自宅で炊き立ての幸せを実感できます。
「日本のお米の水準は極めて高く、何を食べてもハズレなし! 旅先でその土地の米を買ってみるなど、ど
んどん試すべき」(小池さん)
「CDをジャケ買いしたように、気になるパッケージやネーミングで選ぶのもおすすめ。2合入りの食べ比べセットを活用してみても」(蒔田さん)
とプロが言うように、これだけ多種多様なお米が並ぶ今こそ、能動的にお米を知り、好みの味を選びたいもの。ぜひ“マイ米”探しの旅へ。
※掲載の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
- アコメヤトウキョウ TEL:03-6758-0260
- 小池精米店 TEL:03-3400-6723
- 若狭小浜 丸海 TEL:0120-17-3747
- ハリオ TEL:0120-398-207
- バーミキュラコールセンター TEL:052-353-5333
- PHOTO :
- 篠原宏明、ハリー中西
- EDIT :
- 田中美保、安村 徹(Precious)