お米ってこんなに美味しかったっけ…? ほかほかで艶やか、噛み締めればじんわり甘い。『Precious』11月号では、特集「本当に美味しい『ごはん』が食べたい!」を展開。

今回は、その中から、お米のプロフェッショナルである「AKOMEYA TOKYO」蒔田祥之さん、「小池精米店」三代目 小池理雄さんに聞いた、注目のお米・ご飯のお供、話題の土鍋や家電をご紹介します。

蒔田祥之さん
「AKOMEYA TOKYO」マーケティング・販促・VMD
銀座本店やニュウマン新宿店などの責任者を経て現在はマーケティング・販促・VMDを担当。社内制度「お米コンシェルジュ」も取得。お米の知識は豊富。
小池理雄さん
「小池精米店」三代目
1930年創業、東京・表参道で唯一の米店。五ツ星お米マイスターの資格をもち、米の魅力を伝えるためのイベントやワークショップ、講演など幅広く活躍。

【お家で楽しむ「ごはん」最前線!】今、注目のお米から人気のごはんの供、話題の土鍋や家電まで!

ひと昔前なら美味しいお米=コシヒカリだった米業界。ところが最近は、各県がしのぎを削って育種・開発した新種が登場し、個性的なお米が売り場を賑わすようになりました。

米_1
左/「品種は佐賀県産夢しずく。ツヤとのどごしのよさ、さっぱりと食べられるのが特徴です」(蒔田さん)。「シギの恩返し」米2合¥648(アコメヤトウキョウ)、右/「大きな粒と輝くツヤ、甘みとうま味、モチモチ食感で食べ応えあり。食べると別格な味わいを実感できます」(小池さん)。「銀の朏」5kg¥6,000(新米/送料別/小池精米店)

「『銀の朏(みかづき)』は、2000年に岐阜県下呂市で発見されたコシヒカリの突然変異“いのちの壱”のブランド米。岐阜県飛騨と周辺地域(標高600m前後)で栽培することにこだわっており、粒が大きく(コシヒカ
リの約1.5倍!)、甘さも強烈、数々の賞を受賞しています。そのまま白米で炊き立てを楽しんでほしい」と小池さん。

『シギの恩返し米』は2015年ラムサール条約湿地に登録された佐賀県「東よか干潟」に面した農地でつくられています。渡り鳥・シギの日本一の渡来数を誇る場所を守るため、農薬を減らすなど環境に配慮した製法に切り替えました。そんな背景を知れば、お米選びが楽しくなるはず」(蒔田さん)

味や食感だけでなく、環境面や製法、水や土壌づくりへのこだわりなど、独自のストーリーをもってブランド化したお米が増えるなか、コロナ禍でのステイホームで自炊の機会が増え、ごはんの供も百花繚乱。そんななか、おふたりがおすすめするごはんの供は意外にもシンプルな逸品。

米_2
左/「唯一、雲丹を使った魚醤。そのままごはんにのせても、卵かけごはんにしても」(小池さん)。「雲丹ひしお」390g¥2,592(若狭小浜 丸海)、右/「炊き立てごはんにぱらっとかけるだけでごはんがすすむ。塩むすびにも」(蒔田さん)。高知県黒潮町の海水を使った【素のもの、そのまま】完全天日塩100g¥918(アコメヤトウキョウ)

「米本来の味をしっかり味わってほしいから、醤(ひしお)など、昔ながらの発酵食品はやはり相性抜群ですね」と小池さんが言えば「あくまで主役はお米。米の甘みとうま味を際立たせる塩や昆布は、究極にシンプルながら最強のお供では」と蒔田さん。

また、美味しいお米をさらに美味しく食べるには、道具にもこだわってみてほしい、とおふた方。最近は、面倒な火加減の調節の必要がない、扱いやすくデザイン性にも優れた土鍋や炊飯器が続々登場。自宅で炊き立ての幸せを実感できます。

家_1,米_3
「かまどのような加熱を実現。ひと粒ひと粒ふっくら炊き上がります」(小池さん)。バーミキュラ ライスポット5合炊き¥96,580(バーミキュラコールセンター)
家_2,米_4
「本体は萬古焼ですが耐熱ガラス製の蓋が特徴。ごはんが炊ける様子が見え楽しさ倍増」(小池さん)。フタがガラスのご飯釜2~3合¥9,900(ハリオ)
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「二重蓋で、約10分火にかけ10分おくだけ。ロングセラー商品です」(蒔田さん)。有田焼 黒釉 ごはん土鍋 3合¥18,480(アコメヤトウキョウ)

「日本のお米の水準は極めて高く、何を食べてもハズレなし! 旅先でその土地の米を買ってみるなど、ど
んどん試すべき」(小池さん)

「CDをジャケ買いしたように、気になるパッケージやネーミングで選ぶのもおすすめ。2合入りの食べ比べセットを活用してみても」(蒔田さん)

米_6,手土産_1
岩手県産『銀河のしずく』や山形県産『雪若丸』、福井県産『いちほまれ』、三重県産『結びの神』など、厳選された8種のお米と美しい枡がセットに。ギフトにも、食べ比べスターターセットとしても。謹製桐箱入り 全国厳選米8種セット¥10,260(アコメヤトウキョウ)

とプロが言うように、これだけ多種多様なお米が並ぶ今こそ、能動的にお米を知り、好みの味を選びたいもの。ぜひ“マイ米”探しの旅へ。

※掲載の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
篠原宏明、ハリー中西
EDIT :
田中美保、安村 徹(Precious)