「生塵」ってなんと読む?「しょうじん」ではありませんよ!
明日・10月27日は『エチケットブラシの日』です。『エチケットブラシ(R)』…衣服に着いた塵(ちり)や埃(ほこり)を効率的に取り除いてくれるグッズとしてみなさまご存じだと思います。これからの季節は、ジャケットやコートのお手入れでお世話になりますよね。『エチケットブラシ(R)』は日本シール株式会社の登録商標です。一般名称としては、「洋服ブラシ」「リントブラシ」などになります。
『セロテープ(R)』がニチバン株式会社の登録商標で、一般名詞は「セロハンテープ」、『マジックテープ(R)』が株式会社クラレの登録商標で、一般名詞は「面ファスナー」など、消費者に商品名のほうが認識率が高い例は、ほかにもございますが、大人の知識として覚えておくとよさそうですね。
本日は『エチケットブラシの日』にちなんで、「塵」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「微塵」ってなんと読む?
「微塵」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「細かいちり」。転じて、「非常にこまかくなること。また、その状態のもの」などを意味する言葉です。
<使用例>
「玉ねぎは、生の野菜も買うけれど、微塵にして冷凍してあるものもストックしてるの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 微塵(みじん/びじん)です。
「微塵切り」と書いてあれば「みじんぎり」と読めたかもしれない、でも「微塵」だけだと意外と読めなかった…という方もいらしたのでは?
さて、2問目にまいりましょう。
【問題22】「生塵」ってなんと読む?
「生塵」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この言葉では、「塵」の読み方が変則的になります。
<使用例>
「最近、SDGsの実践のために、家庭用の生塵処理機を買ったの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 生塵(なまごみ)です。
「塵」という字、漢和辞典や漢字辞典には、訓読みが「ちり」、音読みが「ジン」の2通りの読み方で掲載されていますが、国語辞典には「塵屑(ごみくず)」「生塵(なまごみ)」などの慣用的な読み方も掲載されている例が多いのです。ですので「生塵(なまごみ)」と読むのが正解です。言葉は使い方や時代によっても理解が変遷するものですが、漢和辞典と国語辞典で違った解釈の事例があるというのは、興味深いですね。
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本日は、10月27日『エチケットブラシの日』のトリビアと、「塵」という字の入った日本語から、
・微塵(みじん)
・生塵(なまごみ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱