誤読注意!「発作」の読み方、「はっさく」ではありませんよ!

明日・11月4日は、歴史的な大発見と言われる「ツタンカーメン王の墓」が約3千年の時を超え、現代人に発見された日で、今年は発見からちょうど100年目にあたります。

1922(大正11)年当時、この墓及び歴代の古代エジプト王の墳墓が発見された遺跡「王家の谷」では、学術調査隊に新たな墳墓が発見されても、すでに盗掘者によって荒らされた状態…ということがとても多く、手つかずの王墓を発掘することはきわめて困難でした。しかし、考古学者ハワード・カーターは、エジプトで何十年もの発掘研究の末、約3千年前に埋葬された当時から、前室・墳墓、副葬品まで手つかずの大変貴重な遺跡「ツタンカーメン王の墓」の発見に成功したのです。この発見は世界的なニュースになりました。「ツタンカーメン王のミイラ」は、日本の博物館に展示されたこともありますので、ご覧になった方もいらっしゃるでしょう。

本日は「発」「見」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「発作」ってなんと読む?

「発作」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「病気の症状などが急に起こること」という意味の言葉です。

<使用例>

「あまりに腹がたったので、発作的に壁を殴ってしまったわ!」

読み仮名3文字です。
読み仮名3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 発作(ほっさ)です。

こちらは正解率が高かったと思いますが…。
こちらは正解率が高かったと思いますが…。

「発作(ほっさ)」という言葉そのものは、主に、急激に起こる病気の症状を意味しますが、例文のように「発作的(ほっさてき)」というと、病気と関連のないことでも、急激に引き起こった感情の激しさなどを表現します。「発」と「作」で「発作(ほっさ)」、言葉をご存じの方には当たり前の熟語ですが、半面、知識がないと読めない言葉です。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「見紛う」ってなんと読む?

「見紛う」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「見間違える。見誤る」という意味の言葉です。

<使用例>

「ここまで精巧な模造品だと、本物と見紛う人がほとんどでしょうね」

「○○○う」。
「○○○う」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 見紛う(みまがう/みまごう)です。

「紛」という字の意味がポイントです。

「紛」という字、「紛争(ふんそう)」などの熟語でお馴染みですが、「紛争(ふんそう)」は「入り乱れて戦う」という意味であり、「紛」は「紛れる(まぎれる)」とも読む字です。「見紛う(みまがう/みまごう)」は、「見る」と「紛う(まがう)=間違えるほどよく似ている、または、入り混じってわからなくなる」が合わさった言葉で、「見間違える」「見誤る」のやや文語的な言い方になります。

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本日は、11月4日遺跡から「ツタンカーメン王の墓」が発見された日にちなんで、「発」「見」という字の入った日本語から、 

・発作(ほっさ)

・見紛う(みまがう/みまごう)

の読み方についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『ナショナルジオグラフィック』ウェブサイト/『東京新聞』ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定教会)/実用日本語表現辞典ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱