「芥箱」ってなんと読む?「あくたばこ」ではありませんよ!
明日・11月10日は『いいトイレの日』です。1(い)1(い)10(といれ)の語呂合わせで、一般社団法人日本トイレ協会が提唱している記念日になります。同協会は、「快適なトイレ環境の創造」などを目的にかかげ、シンポジウムやアイデア公募など、さまざまな活動を行っています。臀部の洗浄機能や、自動水洗機能など、日本のトイレに関するアイデアは、世界からも注目されていますね。今後も更に新たな視点の、快適なトイレが誕生するかもしれません。
さて、トイレと言えば水がつきものですが…本日の1問目は、「水」という字の入ったこちらの漢字からです。
【問題1】「盥」ってなんと読む?
「盥」の、1文字で日本語として成立する読み方をお答えください。
ヒント:昔は、トイレ前後の手洗いも、これを使っていたと思います。
<使用例>
「難しいオーダーだから、担当者がすぐ変わってしまって…盥回し状態よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 盥(たらい)です。
例文のように「盥回し(たらいまわし)」といえば慣用句になり、「物事や人を、次々にほかの場所や人に送り渡すこと」という意味で使われます。「たらい」は、もともとは「手洗(てあらい)」と呼ばれていたものが音変化して生まれた言葉…と言われているので、トイレ=お手洗い、とも通じるところのある字ですね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「芥箱」ってなんと読む?
「芥箱」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:トイレにもあるものです。
<使用例>
「ときどき、公共のトイレでも芥箱のないところがあるわよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 芥箱(ごみばこ)です。
「芥」という字、正規の読み仮名としては「カイ」「ケ」「からし」「あくた」などと読み、漢和辞典に「ごみ」という読み方は掲載されていないのですが、この字には「こまかいもの」「役にたたないもの」などの意味もあるので、慣例的な読み方として、国語辞典には「芥箱(ごみばこ)」「芥虫(ごみむし)」などが掲載されています。
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本日は、11月10日『トイレの日』のトリビアと、
・盥(たらい)
・芥箱(ごみばこ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本トイレ協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱