「星額」ってなんと読む?「せいがく」ではありません!
12月が迫ってまいりましたね。今年1年のトピックの中でも、この11月で印象深かったことのひとつに、11月8日の「皆既月食」「天王星食」がございました。道行く人々も、家から出てきた人々も、多くの人が空を見上げ、赤く光る天体に注目しましたよね。同じような現象が起きた直近が戦国時代であった…ということも話題となり、SNS上も、撮影された天体写真等で盛り上がったようです。
ああした肉眼で確認できるような天体現象ですと一般のニュースでも広く扱われますが、あまり知られないところでも、星空では「何十年に一度」「何百年に一度」という、人間の寿命から考えれば奇跡のような現象が、ひっそりとたくさん起こっているのでしょうね。ちなみに明日・11月29日の夜空では、「夕方から宵のころに月と土星が接近する」状態が観測できるそう。天体望遠鏡があれば、土星の環も見られるかも…!
本日は「星」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「星額」ってなんと読む?
「星額」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:馬のおでこに白いまだら毛があることを指します。
<使用例>
「私の愛馬の中でも、この星額の子は優しい性格で初心者でも乗りやすいと思うわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 星額(ほしびたい)です。
特に「馬の毛の白い斑点」には「星」という表現がよく使用されており、「星鹿毛(ほしかげ)」は「白い斑点模様がある鹿毛(の馬)」、「星葦毛(ほしあしげ)」は「白い斑点模様がある葦毛(の馬)」を意味します。そして、「星額(ほしびたい)」は、「馬の額(ひたい)に白いまだらな毛の模様があること」です。大人の知識としてインプットしておきましょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「出来星」ってなんと読む?
「出来星」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:いわゆる「成り上がり」な人物を指す言葉です。
<使用例>
「出来星とあなどるなかれ、彼は大変な知識と情熱の持ち主よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 出来星(できぼし)です。
「出来星(できぼし)」は、もともと「夜空に急に現れた星」を意味する言葉で、転じて「にわかに立身出世することや、急に大金持ちになること。成り上がり」という意味で使用されるようになりました。「星」は美しいイメージの言葉ですので、会話上「成り上がり」という言葉のマイナスのインパクトを抑えたいときなど、例文のように「出来星(できぼし)」を使うと良さそうです。
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本日は、「星」という字の入った日本語から、
・星額(ほしびたい)
・出来星(できぼし)
などの読み方、意味をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱