「相ける」ってなんと読む?「そうける」ではありませんよ!
明日・12月13日は『師走に遺産(相続)を考える日』という記念日です。師走の12月、13(遺産)の語呂合わせで提唱されています。財産の相続については、あらかじめ相談しておくべき…という意識がありながらも、親族との人間関係などに配慮しすぎてあと回しになり、避けられない事態が起きたときにあわててしまう例が、とても多いようです。こうした記念日をきっかけに、年末年始、親族の集まりやすい機会に、思い切って相続について話題にする計画をたててみるのはいかがでしょう? 相続はデリケートな問題ですが、避けるべき悪い話題ではありません。どのように話題を切り出すか、など、誠実に向き合っていることが伝わりやすい話し方を考えてみるとといかもしれません。
ということで、本日は「相続」の「相」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「相ける」ってなんと読む?
「相ける」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「そばで補佐する」という意味の言葉です。
<使用例>
「大切でデリケートな話だから、話題に出す際、あなたにも相けて欲しいの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 相ける(たすける)です。
「相」という字は常用漢字でポピュラーですが、この字に「相ける(たすける)」という読み方があることは、あまり知られていませんね。とはいえ、「相」という字は「おたがいに。ともに」という意味がありますので、この字を「相ける(たすける)」と読むこと、知ると、なんだか温かい気持ちになります。文字ひとつで多様なイマジネーションを想起させる日本語文化の妙を、改めて感じる読み方です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「相子」ってなんと読む?
「相子」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「互いに損得や勝ち負けがないこと」という意味の言葉です。
<使用例>
「私は精神的な部分で、あなたは実利的な部分で納得できたから、これで御相子ね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 相子(あいこ)です。
「相子(あいこ)」というと、ジャンケンの引き分けを意味するなど、口語的なイメージの強い言葉ですが、実は「相子(あいこ)」と漢字表記できる言葉です。例文の「御相子」は「おあいこ」と読みます。みなさま、正解できたでしょうか?
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本日は、12月13日『師走に遺産(相続)を考える日』にちなんで、「相」という字の入った日本語から、
・相ける(たすける)
・相子(あいこ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱