エリザベス女王(エリザベス2世)の永眠という悲しいニュースなど、今年も多方面で話題を集めた英国王室ファミリー。さまざまなオケージョンで着用したファッションも同様、注目の的となりました。

今回は、故エリザベス女王、キャサリン妃、メーガン妃、カミラ王妃4人のコーディネートをまとめてお届け。「カラーコーデ」「スカーフコーデ」「ブラックスタイル」の3つをテーマに多彩なルックをセレクトしました。

■英国王室らしくノーブルに!ポジティブなオーラが光る「カラーコーデ」3選

カラーコーデといえば、英国ロイヤルファミリーもワントーンスタイルがお得意。公務の際に披露する、スッキリとノーブルな着こなしは英国王室らしいアイコニックなルックです。

故エリザベス女王、キャサリン皇太子妃、メーガン妃のファッション
左/クリスマス休暇から電車でロンドンに戻る際の故エリザベス女王、中央/北アイルランドのロンドンデリーにあるアルスター大学を見学するキャサリン皇太子妃、右/サセックスへ公式訪問時、ブライトンのロイヤルパビリオンに到着した際のメーガン妃

故エリザベス女王は…

まずは、周りまでもエナジャイズしてくれるパワーオレンジのワントーンスタイルを見せてくれた故エリザベス女王。コートやスカートだけでなく頭に巻いたスカーフもオレンジで統一し、色の魅力を満喫。ファーのカフスや、コートの丸いくるみボタンがパワフルな色味に気品を添えています。

キャサリン皇太子妃は…

つづいて、旬色パープルのスタイリッシュな魅力が存分に発揮されたクールなパンツのセットアップのワントーンスタイルで視線を釘付けにしていたのは、キャサリン皇太子妃。インナーにはネイビーのタートルネックをセレクト。青みのニュアンスがパープルとグラデーションを描き、ブラックよりも垢抜けた印象に。

メーガン妃は…

そしてメーガン妃は、知的で洒脱な印象を授けるフォレストグリーンのワントーンスタイルを披露。ペンシルスカート、ブラウス、バッグも同色を選び、シックな色の魅力を堪能しています。コロンとしたフォルムのバッグが、同じトーンでさりげないながらも、プレイフルでエレガントなアクセントに。

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■故エリザベス女王のアイコンルックともいえる「スカーフコーデ」3選

スカーフといえば、故エリザベス女王を思い出す人もいるはず。乗馬や屋外での公務の際などに見せた、三角におったスカーフを頭に巻いて顎で結んだスタイルは、女王のアイコンルックのひとつです。

スカーフ上手は女王だけでなく、ほかの英国王室メンバーも同様。故エリザベス女王、キャサリン皇太子妃、カミラ王妃の3世代に渡るスカーフの装いを見ていきましょう!

故エリザベス女王、キャサリン皇太子妃、カミラ王妃のスカーフコーデ
左/毎年恒例のチェルシー・フラワー・ショーでの一枚、中央/スコットランド・グラスゴーで開催されたCOP26(第26回国連気候変動会議)に登場したキャサリン皇太子妃、右/ロンドンにあるバタシー・ドッグ・アンド・キャッツ・ホームを訪れたカミラ王妃

故エリザベス女王は…

バーガンディのコート&インナーの、お得意のワントーンコーデに、同系色が縁を彩るスカーフをまとった故エリザベス女王。あえて結ばず、サラッと首から垂らすことで柄が際立ち華やか。

キャサリン皇太子妃は…

カーキのキルティングジレ、ブラックのタートルネックというアウトドアスタイルに、スカウトのリボンで華を添えて。「フレンドシップ結び」になっている点にも注目です。

カミラ王妃は…

グレイッシュなブルーのコートに、ブルーのペイズリー柄のスカーフを巻いて洗練された雰囲気に。結ばずにフワッと首に巻き、ペイズリー柄を見せて、顔まわりをグッと華やかに。

ちなみに全身スタイルは…

故エリザベス女王、キャサリン皇太子妃、カミラ王妃の気品溢れるスカーフコーデ
左/ブラックの愛用ハンドバッグとシューズで着こなしを引き締めて、中央/足元はボリュームあるブーツでバランスよく、歩きやすく、右/アイシーなピンクのリップや、ダークブラウンのブーツなど、全身のシックな配色が上品さを引き立てて。

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■故エリザベス女王の功績へ賛辞を込めて…慎みの「ブラックスタイル」6選

2022年9月8日に96年の生涯を閉じた英国・エリザベス女王(エリザベス2世)。その死が伝えられた瞬間から、バッキンガム宮殿、ウィンザー城は「国民の母」として愛された女王を悼み、献花に訪れる人で絶えませんでした。

女王逝去から国葬までの服喪期間、次期王の妻であるキャサリン妃、その弟の妻として慎ましやかに義務を果たしたメーガン妃、そして新たな王の配偶者となったカミラ王妃がまとった、気品溢れるブラックスタイルをお届けします。

キャサリン皇太子妃は…

キャサリン皇太子妃のブラックスタイル
左/国葬の日のキャサリン皇太子妃、右/女王への献花で集まった市民と、門の前で言葉を交わしたキャサリン皇太子妃

女王逝去から国葬までの服喪期間、あらゆるパターンのブラックスタイルを披露したキャサリン妃。その集大成ともいえる国葬の日には、ブラックのコートドレスに女王から譲り受けたパールを身につけて。他の追随を許さない、確固たる品格を感じさせます。

献花に訪れた市民と挨拶を交わすためウィンザー城に登場した際にまとったのは、タイトスカートの長袖&膝下丈のワンピース。ベルベットのような素材違いのベルトディテールが控えめなアクセントを添えています。そして手元は、ダイアナ元妃の形見で、エンゲージメントリングであるダイヤモンドとサファイアの指輪のみでシンプルに。

メーガン妃は…

メーガン妃のブラックスタイル
左/国葬の日のメーガン妃、右/ウィンザー城前に登場したメーガン妃

国葬の日、メーガン妃はブラックのケープドレスをまとって登場。詰まった襟元に特徴的なシルエットで洒落感たっぷりに格別な存在感を放っていました。ジュエリーは王室の慣習にしたがい、パールのイヤリングをチョイス。耳元に輝く小さな艶めきが洗練を高めています。こちらも2018年にハリー王子と結婚した際に女王から贈られたもの、とされています。

キャサリン皇太子妃と同じくウィンザー城前に登場したメーガン妃は、ふんわりフレアの黒のミディワンピースをセレクト。ボートネックのモダンなネックラインや、ポインテッドトウの足元まで揃えています。半袖から伸びた手元にはウォッチとバングルを重ねて、大袈裟ではないもののメタリックな輝きを添え、洗練されたムードに。

カミラ王妃は…

カミラ王妃のブラックスタイル
左/国葬に続いて行われた、ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂での奉献式に到着したカミラ王妃、右/バッキンガム宮殿で献花を見学したカミラ王妃

ウェストミンスター寺院での国葬に続いて行われた、ウィンザー城のセント・ジョージ礼拝堂での奉献式に到着した際には、フロントや袖口にあしらわれたラインのデザインが控えめなアクセントを添えるコートドレスで。優雅さを引き立てるフレアなシルエットのミディ丈スカートと、しっかりとしたショルダーラインが好バランスです。

左胸に輝くダイヤモンドのブローチは、2005年にチャールズ3世と結婚し王室に加わったときに女王から贈られたもの。

バッキンガム宮殿で献花を見学したカミラ王妃は、Vネックにスリットの入ったネックラインが特徴の膝下丈ワンピースを着用。ウエストをやや絞ったフィットアンドフレアなシルエットです。シンプルなワンピースにノットデザインのダイヤモンドブローチと3連パールのネックレスで華やぎ感を加えています。

詳しくは元記事をご覧ください①

詳しくは元記事をご覧ください②


以上、英国王室メンバーの12スタイルをまとめてお届けしました。それぞれのオケージョンにふさわしい装いをセレクトしながらも、小物づかいや着こなし方で品格と迫力を醸すところはさすが!ぜひ、参考にしてみてくださいね。

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この記事の執筆者
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