「縕袍」ってなんと読む?「うんぽう」とも読まれますが…

明日・12月22日は、2022年の『冬至』です。1年の中で最も昼が短く、夜が長くなるこの日には、ゆず湯に入る、カボチャを食べる、などの風習がございますね。寒さの本番に、旬のゆずのアロマでリラックスしながらゆっくりと入浴して身体を芯から温めたり、冬まで保存できた緑黄色野菜で栄養とカロリーを補ったり…など、現代の知識をもって考えてみても、健康維持のための理にかなっていますよね。年末目前の慌ただしい時期でもありますので、みなさまもぜひご自愛くださいね。

ということで、本日は「冬」にまつわる日本語クイズをお送りします。

【問題1】「縕袍」ってなんと読む?

「縕袍」の、読み仮名3文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:大きめにつくり、綿(わた)を厚く入れた広袖の着物で、防寒・寝具用に用いられます。

<使用例>

「褞袍って、エコロジーかつ経済的な防寒具よね」

日本古来の防寒服です。
日本古来の防寒服です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 縕袍(どてら)です。

※「褞袍(うんぽう/うんぼう/わんぼう)」などとも読みますが、「褞袍(どてら)」と読む例が一般的です。
※「褞袍(うんぽう/うんぼう/わんぼう)」などとも読みますが、「褞袍(どてら)」と読む例が一般的です。

防寒用の和服というと、綿(わた)の入った「はんてん」も思い浮かびますが、「はんてん」は上半身を被う程度の丈で羽織のようなデザインなのに対し、「褞袍(どてら)」の丈は、くるぶしあたりまで長く、着物のように前を合わせて帯を結んでとめるデザインです。昨今、節電やエコロジーの観点から、室内用の防寒着が注目されていますが、日本古来の「褞袍(どてら)」も、大変優秀だと思います。

さて、2問目にまいりましょう。防寒用の和服といえば「綿(わた)」を入れたものが定番ですが…

【問題2】「綿綿」ってなんと読む?

「綿綿」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「長く続いて絶えないさま」という意味の言葉です。

<使用例>

「こちらは創業以来、綿綿と受け継がれてきた秘伝のタレです」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 綿綿(めんめん)です。

「綿」という字には意外な意味も…。解説をお読みください。

「綿」という字を音読みで「メン」と読むことはみなさまご存じだったと思いますが、この字に「つらなる。長く続く」という意味があることは、意識されていない方が多いのではないでしょうか?「綿花(めんか)」から採取した「綿(わた)」の山を持ち上げると、繊維同士が絡まって連なるので、今回のクイズで取り上げた「綿綿(めんめん)」のほかにも、「連綿(れんめん)」という言葉もございます。「れんめんと続く」という言い回しは、漢字表記では「連綿(れんめん)と続く」と書くのです。

*** 

本日は、12月22日、2022年の『冬至』にちなんで、「冬」に関連した日本語クイズから、 

・縕袍(どてら)

・綿綿(めんめん)

などについておさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト
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ILLUSTRATION :
小出 真朱