「二藍」ってなんと読む?「にあい」ではありませんよ!
明日・12月29日は、「ふく(29)」の語呂合わせで、『福の日』『ふくの日』など、「福を呼び込むこと」「幸福を感じること」と関連した、複数の記念日に制定されています。語呂にあやかることは、日本古来から行われてきた文化のひとつですよね。
ということで本日は「29(ふく)」にちなんで「二」「九」という字の入った日本語クイズで、新年の「福」を呼び寄せましょう。
【問題1】「二藍」ってなんと読む?
「二藍」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:和の染色の名称で、「紅花で染めた上に藍を重ねて染めた色」を意味します。
<使用例>
「この二藍の風呂敷、お正月用としては渋すぎるかしら?」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 二藍(ふたあい)です。
「二藍(ふたあい)」は紫色を表現する言葉ですが、若年向けには藍を淡く、壮年向けには紅を淡くするなど、年齢やTPOを考慮して色味を使い分けられてきた、幅の広い色名です。和文化と色味には深いかかわりやプロトコルがございますので、お正月を前に、気になる和の色味については、下調べておくと良いかもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「九面芋」ってなんと読む?
「九面芋」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:おせち料理の定番的な食材のひとつです。
<使用例>
「おせちには、やっぱり九面芋を使いたいわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 九面芋(やつがしら)です。
「九面芋(やつがしら)」は、里芋の一品種で、親芋から芽を出した子芋がくっついた状態の、ごつごつした形状です。大変おいしい高級品種です。「九面芋」という表記は「親芋から8つの子芋が出て、9面ある」形状を表現しており、「やつがしら」という音は「子芋の数」から来ているようです。子芋の数にフォーカスした「八頭(やつがしら)」という表記もございます。「八」は日本古来、「末広がり」の形状から「縁起のいい数字」とされておりますので、お正月料理にはぜひこの里芋を、とご用意されるご家庭も多いようですね。
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本日は、「二」「九」という字の入った日本語から、
・二藍(ふたあい)
・九面芋(やつがしら)
についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱