近年ドラマでのインパクトある怪演や、客席が回る舞台での華麗な剣士ぶりで話題をまく、俳優の小池徹平さん。2022年10月には、シンディ・ローパーによるパワフルな楽曲も楽しみなミュージカル『キンキーブーツ』3回目の日本公演の主演を務めました。Precious.jpでは、俳優生活20周年を迎えて、ますますその活躍の場が広がる小池さんの生の声をインタビュー。2022年9月から10月にお届けした、全3回のオリジナルインタビューをまとめて振り返ってみましょう!


高校時代からの盟友・城田 優とは、実は初めての共演になります

俳優・小池徹平さん
高校時代からの盟友・城田優さんと初共演を果たした小池徹平さん
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「彼(城田 優さん)とは高校時代からの長いつきあいですが、同じ板の上に立つのは実は初めてなんですよ。だから一緒にものをつくりあげる作業がすごく新鮮です。ああみえて彼はガラスのハートの持ち主なので、おそらく抱えている不安も大きいのではと思います。でも稽古場ではそんなことは顔に出さずにきっと飄々とした感じでふるまうんじゃないかと思います。そのあたりは、僕が同級生という信頼関係をベースに一役者同士の関係性をもって、うまくコンビネーションをつくっていけたらいいなと思っているところです」

俳優・小池徹平さんインタビュー「見てくれた方に納得してもらえるような、いい舞台を目指しています」

キャスト同士で“想い”をシェアしあったとき、心がぶわーっとあたたかくなりました

俳優・小池徹平さん
「心の中が、一気にぶわーっとあたためられた」小池徹平さん

「顔合わせの初日は、キャストみんなで“自分はこういう想いでここにいます”と、今の気持ちを話してシェアしあいました。そのとき、なんてあたたかくて家族みたいなチームなんだろうと思ったんです。それこそ『キンキーブーツ』の物語のように、ほかの人の多様な想いを自分の中に受け入れながら、新たな道を切り開いていく。そんな一歩を踏み出すことができて本当に良かったと思っています。今まで皆で集まって話し合う場もつくれなかったので、みんなの気持ちを知ることができたことにものすごくほっとしました。心の中が、一気にぶわーっとあたためられた思いがしました」

俳優・小池徹平さんインタビュー「プロデューサーと話しながら、この舞台は受け継がれていくべきものだという想いが新たになりました」

ファンのみなさんに対して“仲間”だという意識を感じた

舞台キンキ―ブーツに出演している俳優の小池徹平さん
「クローズドなコミュニティで仲間うちでしゃべるアットホームな感じが好き」小池徹平さん

「おかげさまで、これまでさまざまなアーティスト活動や俳優活動をしてきました。その中で、夏に20周年のファンミーティングをやらせてもらったんです。そのとき会場に足を運んで下さったみなさんの顔を見て、ふっと感じたことがありました。コロナ禍の影響から配信コンテンツが増えて、SNSでみなさんとの距離も縮まりました。そのおかげだと思いますが、応援してくれるファンのみなさんに対して“仲間”だという意識を感じたのです。」

俳優・小池徹平さん|インタビュー:「最近、クローズドなSNSコミュニティで“仲間うち”で会話する楽しさを覚えました(笑)」


小池徹平さん
俳優
(こいけ・てっぺい)1986年大阪府出身。2001年に「JUNONスーパーボーイ・コンテスト」でグランプリを受賞。2002年に『天体観測』(フジテレビ)にてドラマデビュー。2005年にウエンツ瑛士さんと音楽ユニット「WaT」を結成して、2016年まで活動する。2013年に宮本亜門氏演出の舞台『メリリー・ウィー・ロール・アロング〜それでも僕らは前へ進む〜』でミュージカルに初出演。2016年には舞台『1789—バスティーユの恋人たち--』『キンキーブーツ』(ともに初演)での演技が評価されて第42回菊田一夫演劇賞にて演劇賞を受賞し、ミュージカル俳優としての地位を確立する。2022年には客席が360度回転する劇場で、ミュージカル『るろうに剣心 京都編』の緋村剣心役をアクロバティックに演じて話題となる。連続テレビ小説『あまちゃん』(13/NHK)、『リバース』(17/TBS)、『大恋愛〜僕を忘れる君と』(18/TBS)、『奪い愛、夏』(19/AbemaTV)、『青天を衝け』(21/NHK)、人気俳優×吉本タレント×クリエイターによる映画『半径1メートルの君〜上を向いて歩こう〜』(21/吉本興業)など、話題のドラマや映画に多数出演。プライベートでは2018年に結婚、男児の父としての顔ももつ。俳優生活20周年を迎えた今年、ミュージカル『キンキーブーツ』日本公演の再々上演が決定し、注目を集めている。

※この記事は9月30日〜10月7日の記事を再掲載したものです。

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PHOTO :
トヨダリョウ
STYLIST :
松下洋介
HAIR MAKE :
加藤ゆい
WRITING :
谷畑まゆみ