プレシャス世代のトップキャリアから落語家、フリーアナウンサーなど、さまざまな分野で活躍するマンガ好きたちの、人生に影響を与えた一冊をうかがいました。昔懐かしい名作マンガから今をときめく作家の話題作まで、それぞれの心にどう響いたか…興味深いエピソードが満載です。

今回は、『Precious』企画担当エディター・剣持亜弥の推薦する『ジョジョの奇妙な冒険』についてお届けします。

剣持 亜弥さん
『Precious』企画担当エディター
(けんもつ・あや)本やアート、人物取材が得意分野。多様なジャンルのマンガを年間300冊は読む。『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズの単行本は専用ボックスに収納し、折々に愛でている。

【『Precious』企画担当エディター・剣持亜弥の推薦】

人生のさまざまなシーンで頭をよぎる格言の宝庫|『ジョジョの奇妙な冒険』著=荒木飛呂彦

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(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社

「高校時代から35年間、リアルタイムでずっと愛読しています。なかでもイタリアを舞台にした第5部は、おしゃれで、セリフもかっこよくて、何度読み返したかわかりません。

特に主人公ジョルノが所属するギャング団のチームリーダー、ブチャラティの、任務遂行への覚悟と、部下を守る責任感、そして悲しいほどの優しさには胸を打たれっぱなし。彼がピンチのなか敵に向かって『覚悟はいいか? 俺はできてる』とクールに告げる場面は、自分に困難なことが起こったとき、いつも頭をよぎります。

真に、唯一無二の世界観をもったマンガ。同時代に生きられて幸せです」

〈『ジョジョの奇妙な冒険』作品詳細〉

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『ジョジョの奇妙な冒険』¥484〜528、著=荒木飛呂彦、集英社、既刊シリーズ通算131巻 (C)荒木飛呂彦/集英社

1986年に連載がスタートし、主人公や舞台となる時代、場所を変えながら、現在、第8部まで発表されている。

第5部は副題を「黄金の風」とし、15歳のジョルノ・ジョバァーナが「ギャング・スター」になることを決意して、ブチャラティのチームで活躍していく物語。登場人物はスタンドと呼ばれる超能力をもち、闘いを繰り広げる。

※掲載商品の価格は、税込みです。

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EDIT&WRITING :
正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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