プレシャス世代のトップキャリアから落語家、フリーアナウンサーなど、さまざまな分野で活躍するマンガ好きたちの、人生に影響を与えた一冊をうかがいました。昔懐かしい名作マンガから今をときめく作家の話題作まで、それぞれの心にどう響いたか…興味深いエピソードが満載です。

今回は、フリーアナウンサー・宇垣美里さんが推薦する『遠国日記』についてお届けします。

宇垣美里さん
フリーアナウンサー
(うがき・みさと)毎晩日付けが変わった瞬間、電子書籍で新刊を何冊も買うマンガ読み。『週刊文春』で「宇垣総裁のマンガ党宣言!」連載中。著書に『今日もマンガを読んでいる』ほか。

【フリーアナウンサー・宇垣美里さん推薦】

わかり合えないからこその真摯な優しさに癒やされる|『違国日記』著=ヤマシタトモコ

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(C)ヤマシタトモコ/祥伝社フィールコミックス

「登場人物ひとりひとりの気持ちを、丁寧に、誠実に描いているマンガが好きです。と同時に、人と人とは完全にはわかり合えないという、孤独について考えさせてくれる作品に共感します。

『違国日記』では、事故で両親を失った少女・朝と、小説家の叔母とのふたり暮らしが描かれます。朝が自身の気持ちを『ぽつーん』と表現するとき、私も、多くの人に囲まれて過ごす日々の中で、『ぽつーん』を抱きしめて生きるしかないのだと思う。不思議と心が癒やされ、救われる気がします」

〈『遠国日記』作品詳細〉

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『違国日記』¥748〜792、著=ヤマシタトモコ、祥伝社、既刊9巻

人と暮らすのに不向きな性格の少女小説家・槙生と、槙生の姉の遺児で、人見知りしない15歳・朝との”年の差同居譚”。

高校生となった朝とその友人たちの思春期ならではの心の動きや、槙生と亡き姉との確執、槙生の友人たちや元恋人が抱えるそれぞれの事情など読みどころが多く、大人の女性たちから絶大な支持を集めている。『FEEL YOUNG』で連載中。

※掲載商品の価格は、税込みです。

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EDIT&WRITING :
正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)
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