「粽」ってなんと読む?「こめそう」?…いいえ、おいしいものです!

新年のお食事では、お料理もデザートも、なにかと和のものを口にする機会が増えますね。ということで本日は「和菓子」に関連した、ちょっと意外性のある日本語クイズをお送りします。

【問題1】「粽」ってなんと読む?

「粽」の、ひと文字で日本語として成立する正しい読み方をお答えください。

ヒント:植物の葉で包んで蒸した料理や餅菓子です。

<使用例>

「新潟の実家に行ったお土産に、粽を買ってきたの」

読み仮名3文字です。
読み仮名33文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 粽(ちまき)です。

正解できましたか?
正解できましたか?

「粽(ちまき)」はもともと、茅(ちがや/ち)の葉で巻いてつくっていたので「ちまき」と呼ばれます。「粽」という字は、「葉で米を包む」ことを表しているといわれます。「粽(ちまき)」というと、現代では、中華おこわを葉で巻いたものをイメージされる方も多いようですが、和菓子でも、餅菓子を笹などの葉でつつんで蒸したものが「粽(ちまき)」と呼ばれます。昔は、殺菌効果のある植物の葉で包むことで日もちが増す、という意味でもつくられていました。現代でも、新潟の餅菓子の「粽(ちまき)」などは、お土産の定番のひとつです。年始は、各地のお土産をいただく機会も多そうですので、和菓子にも「粽(ちまき)」がある事、覚えておきましょう。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「金鍔」ってなんと読む?

「金鍔」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:和菓子の一種で、小麦粉の皮であんを包み、油を敷いた金属板の上で焼いたものです。

<使用例>

「丸い形の金鍔は初めて頂いたわ」

読み仮名4文字です。
読み仮名4文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 金鍔(きんつば)です。

和菓子の定番の一つですが、なぜこの名前で呼ばれるのでしょうか?

「金鍔(きんつば)」の「鍔(つば)」は、「刀剣の柄(つか)と刀身の間にはさみ、刀身を握るこぶしを保護する金具」を意味します。「金鍔(きんつば)」は、現在では四角いものが増えておりますが、最初は薄い円柱状につくられており、これが刀剣の鍔(つば)に似ていることから「銀鍔焼(ぎんつばやき)」「金鍔焼(きんつばやき)」などと呼ばれていました。「金鍔(きんつば」といえば四角い、というイメージをおもちの方には、意外な由来ですよね。「金鍔(きんつば)」も、手土産で頂戴する機会がありそうな和菓子ですので、こうした由来を知っていると、頂くときの話題にできそうですね。

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本日は、「和菓子」に関連した日本語クイズから、 

・粽(ちまき)

・金鍔(きんつば)

の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定)/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱