「寒しい」ってなんと読む?「さむしい」ではありませんよ!
明日・1月13日は、「東京の観測史上、最も寒かった日」です。気象庁の記録によると、1876(明治9)年のこの日、なんと東京で「氷点下9.2℃」が記録されたそう。これは、現時点での「東京の最低気温記録」です。ちなみに「日本の観測史上の最低気温記録」は、1902(明治35)年1月25日に北海道の旭川市で記録された「氷点下41℃」です。ということで、本日は「寒」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「寒しい」ってなんと読む?
「寒しい」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:3種類の正解がございます。いくつ正解できるでしょうか?
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は…寒しい(さびしい/まずしい/いやしい) です。
「寒村」という熟語がごさいますが、これは「気温の低い村」ではなく「寒しい(さびしい)村」を意味しています。若者言葉に「イケてない」「興覚めする」というような意味で使用される「サムい」がございますが、案外、「寒」という字の本質に近い解釈かもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「寒参」ってなんと読む?
「寒参」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「寒(かん)の30日間の夜、信仰や祈願のために、毎夜、神仏に参詣すること」という意味の言葉でしたが、昨今は「寒(かん)の時期に参詣すること」という意味でも使用されています。
<使用例>
「明日は冷え込むらしいけれど、せっかく神社のそばに出かけるのだから寒参をしましょうか」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 寒参(かんまいり) です。
「寒(かん)の期間」とは、二十四節気の「小寒」から「大寒」の間の事で、今年は1月6日から2月3日までです。日本には季節感を表現する言い回しが多いですね。この言葉も大人の知識としてインプットし、使いこなしたいところです。
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本日は、1月13日、観測史上、東京が最も寒かった日にちなんで、「寒」という字の入った日本語から、
・寒しい(さびしい/まずしい/いやしい)
・寒参(かんまいり)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/気象庁ウェブサイト/国立天文台ウェブサイト
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱