「碁敵」ってなんと読む?「ごてき」ではありませんよ!
明日・1月21日は、幕末のヒーロー、坂本龍馬が仲介したことでも有名な「薩長同盟」が結ばれた日です1866(慶応2)年のこの日、京都薩摩藩邸で、それまで敵対関係にあった薩摩藩の西郷隆盛らと、長州藩の木戸孝允らが、土佐藩の坂本龍馬らの立会のもとに会談し、敵対関係に終止符を打つ同盟としての盟約を結びました。これが、明治維新の大きな契機ともなったと言われる、通称「薩長同盟」です。日本の歴史の転換につながる、重要なトピックであったことは、みなさまもご存じですよね。
本日はこれにちなんで、「敵」「盟」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題2】「碁敵」ってなんと読む?
「碁敵」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「囲碁の好敵手」という意味の言葉です。
<使用例>
「こちらのお店の先代が、父の碁敵だったご縁で、昔から懇意にしていただいているの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 碁敵(ごがたき)です。
「碁敵(ごがたき)」は、「囲碁の力量が同程度で、いつも勝ったり負けたりしている相手」という意味の言葉です。現代の感覚に置き換えると、「めっちゃちょうどいいゲーム仲間」というイメージでしょうか?「敵(かたき)」という語感を、洒落として楽しむような、良好な間柄の相手を指します。ちなみに「将棋」関連では「将棋敵」という言い回しはありません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「盟う」ってなんと読む?
「盟う」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「固い約束をかわす」という意味の言葉です。
<使用例>
「ここで、かつての敵同士が、新たに結束することを盟ったのね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 盟う(ちかう)です。
「盟」という字、音読みだけですと、字の意味がいまひとつわかりにくいですが、訓読みを知ると納得できますね。「盟」という字は、下にあるつくり「皿」が、もともとの「血」から変化したもので、「神にいけにえの血をささげてあかしをたてる」という意味をもつ字です。大変固い、重々しい約束を「盟う(ちかう)」事を意味する字なのです。
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本日は、1月21日、「薩長同盟」が結ばれた日にちなんで、「敵」「盟」という字の入った日本語から、
・碁敵(ごがたき)
・盟う(ちかう)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱