日本の春ならではのアクティビティといえばお花見。旅先で桜景色に出合えると思わず心が和みますが、そこに温泉の癒し加われば、よりいっそうリフレッシュ効果が高まること間違いありません。そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに、日本全国に数ある温泉旅館のなかから、最高の花見体験ができる名宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは静岡県下田市・蓮台寺温泉にある「清流荘」です。
公式サイト
国内外のVIPをもてなした高級宿で優雅な花見を満喫
静岡県下田市に湧く蓮台寺温泉は、開湯1300年の歴史を誇る古湯。そのなかで、ひときわ格式の高い湯宿として知られるのが、昭和12年創業の「清流荘」。米国のカーター大統領をはじめ国内外のVIPを数多くもてなしてきたこちらの宿は、清流と樹林に包まれた環境にあり、上質な大人の寛ぎ時間を約束してくれます。
「清流荘は、早咲きの桜で有名な河津町と南伊豆町のちょうど中間に位置し、2つの町で開催される桜まつりへのアクセスが便利なことから花見客にも人気なのだそう。ただ、私自身は桜まつり目当てではなく、たまたま2022年の4月初旬にこちらを訪れたところ、宿での桜景色に感動しました。わざわざイベント会場まで足を運ばなくても、客室で花見ができる穴場スポットといえるのではないでしょうか」（植竹さん）
「6000坪の広大な敷地に庭園を配置するこちらの宿では、まず、到着すると玄関前で見事なしだれ桜がお出迎え。ロビーや露天風呂など館内の随所で四季折々の風情を堪能できますが、なかでも客室からの眺めは格別です。私が案内してもらったお部屋では、テラスの目の前に桜景色が広がり、人混みなどを気にせずに、特等席から心ゆくまで春の情緒を味わうことができました。
老舗旅館の気品と格式が感じられる客室の雰囲気も申し分なく、時間を忘れてずっと桜を眺めていたくなるほど。最高に優雅な環境でお花見をしたい人に強くおすすめしたいです」（植竹さん）
100％源泉かけ流し！多彩な温泉施設で心身を癒す
「清流荘は桜だけでなく温泉も極上。3本の自家源泉を所有し、100％かけ流しの湯を享受することができます。野趣溢れる露天風呂、大きな窓の向こうに庭園を望む内風呂、そして川のせせらぎに包まれながら湯浴みができる貸切風呂があり、さらには客室にも源泉かけ流しの露天風呂を完備。これだけでもサービス満点ですが、清流荘では、約2000坪の園遊庭園の中に天然温泉プールまであるんです」（植竹さん）
「清流荘自体は和の佇まいですが、天然温泉プール周辺はまるで海外リゾートのよう。適温に調整された天然温泉プールは季節を問わず利用可能で、日常から解放された癒しを提供してくれます」（植竹さん）
日本でも希少な最高級木材を用いた施設はサウナ―も絶賛
「清流荘のすごいところは、決して老舗の名にあぐらをかかないこと。お客様に極上のリフレッシュ体験を提供すべく、サウナまで完備しています。フィンランド式のケロサウナ、古代ローマ式のテルマリウムの2種類があり、どちらも温泉のおまけ的なものではなく、これ目当てにサウナ―が訪問するほど超本格的なんです。
まず、ケロサウナは、“木の宝石”と称される最高級サウナ材ケロを使用しており、日本国内でもまだ指折り数えるほどしか存在しない希少な設備。ケロは断熱性に優れ、芳醇な木の香りにも癒されます。そして、テルマリウムは、お肌に潤いを与えながら芳香に包まれる4種（カルダリウム・ラコニウム・テピダリウム・フットバス）のアロマサウナ。
なかでも私のお気に入りはテピダリウムで、プールサイドに設置された陶製のチェアベッドが実に心地いいんです。温泉の循環によってじんわり温められており、思わずまどろんでしまいそうになります」（植竹さん）
以上、蓮台寺温泉「清流荘」をご紹介しました。格式ある老舗宿で花見や温泉プール、さらにはサウナまで満喫できる欲張りな体験を叶えたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか？
※外出時には新型コロナウィルスの感染対策を十分に講じ、最新情報は公式HPなどでご確認ください。
問い合わせ先
- 蓮台寺温泉 清流荘
- 住所／静岡県下田市河内2-2
客室数／全23室
料金／1名 ￥33,000～（税込） - TEL：0558-22-1361
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