日本名品に共通するのは、世界基準を超越した、モノづくりの凄み!どんな小さなものでもクオリティの高さを維持できる日本のつくり手に受け継がれる精緻さ、誠実さ、こだわりの深さだ。再認識したい日本ブランドを10品紹介する。
モノの本質を再定義した「日本ブランド」の数々
【1】ムラマツフルートのフルート
頭部管・胴部管・足部管の3つのパーツを組み合わせてはじめて、フルートの美しい横長フォルムが完成。音色の個性を生み出す素材は、洋銀から、ゴールド、プラチナまで、演奏者の好みやレベルによって選択されるが、ハンドメイドで一点一点つくられるフルートの完成度の高さは、すべてのモデルで変わることはない。写真は世界のプロも太鼓判を押す『14+9K.GOLD-SR』モデル。音楽ファンを虜にする感動的な音色を、様々なコンサートでぜひ体感してほしい。
【2】コム デ ギャルソン・ オム プリュスの白シャツ
コム デ ギャルソン・オムプリュスの定番のボックス型シャツは、上質な100双のブロード素材。白のほかに、ブラック、ブルー、淡ブルーの全4色展開。サイズは、XS~XLまでそろえる。ちなみに写真のMサイズで、身頃112×着丈77cm
【3】世界レベルの鍛治技術、グローバルの洋包丁
刃付けにも大きな特徴を見せるグローバル。一般的な包丁は、峰(包丁の背の部分)から刃先に向かって直線的に鋭くなるが、同社は独自に開発した緩やかなカーブを描く「ハマグリ型」を採用。これにより驚くほど切れ味の鋭さが増し、肉や野菜等との刃離れを向上させた。海外需要の高さから、専門的な包丁も豊富にそろう。
【4】日本が誇る高級腕時計グランドセイコーの腕時計
岩手県盛岡市の「雫石高級時計工房」に機械式時計の生産拠点を構えるグランドセイコー。写真のモデルのダイヤルには、工房から望む雄大な岩手山の山肌からインスパイアされた放射模様を採用。
【5】4つのモデルだけで勝負! リゾルトのブルージーンズ
2010年に誕生したリゾルトのジーンズは、今では世界的に名が知られたデニムの聖地、西日本の備後地区(広島県福山市、尾道市、三原市、府中市)で熟練した専門のデニム職人によってつくられる。写真はリーバイスの『66』モデルがベースとなった『710』。ほかに『XX』モデルをモチーフとした『711』等、4モデルのみを展開。
【6】ハリオのティー&コーヒー器具
透明で装飾のないミニマルなガラスの美しさ。その佇まいは欧米で「クール」と称され、ハリオは世界が認めるガラスメーカーになった。
【7】フォーナインズの眼鏡
同社が開発した「逆Rテンプル」(逆Rパーツとテンプルを一体化)の幅を2.2mmと極限まで細く設定し、繊細なメタルフレームの美しさと装着したときの心地よさにこだわった逸品。
【8】まとめ買いは必須!タビオオムの靴下
写真はすべてタビオで展開される、紳士靴下専門ラインのタビオオム。「男の文化」をコンセプトに掲げ、カジュアルからビジネスソックスまで、日本の伝統技術と質の高さ、ていねいなモノづくりを貫く。サイズオーダーにも対応する等、きめ細かいサービスにも定評あり。
【9】シグマのデジタルカメラ
1961年に創業したシグマは、今では世界7か国に販売小会社を持つグローバル企業に発展。現在はデジタルカメラ、交換レンズや光学機器の製造販売を行う。写真の『dp2Quattro』は、撮影者が理想とする「目で見たままの絵に最も近い再現力」を誇る人気モデル。
【10】広島発の家具メーカー、マルニ木工の椅子
木材の美しさを生かすため、無塗装に近い木肌に仕上げられた写真の椅子を初めとする家具は、「100年経っても飽きのこないデザインと堅牢さ」を目ざす自信作。
以上、日本が世界に誇る10ブランドを紹介した。日本製品の素晴らしさを再認識した暁には、ぜひその手で触れて、素晴らしさを実感していただきたい。
※2015年夏号掲載時の情報です。
- TEXT :
- MEN'S Precious編集部
- BY :
- MEN'S Precious2015年夏号 日本名品の精緻なる佇まいより
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- クレジット :
- 撮影/戸田嘉昭・小池紀行・辻郷宗平(パイルドライバー/静物)構成/兼信実加子