「不世出」ってなんと読む?「ふせしゅつ」ではありませんよ!
明日・1月27日は、戦国武将・豊臣秀吉が太政大臣に就任し、姓を「豊臣」と改めた日、とされています。豊臣秀吉といえば、半農の下級武士の出でありながら、その才覚で天下人にまでのぼりつめた、日本史上一番とも言われる出世をした事で有名ですね。それにちなみ、本日は「出」「世」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「不世出」ってなんと読む?
「不世出」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「めったに世に現れないほどすぐれていること」です。
<使用例>
「信長、秀吉、家康…それぞれ、不世出の天才よね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 不世出(ふせいしゅつ)です。
「不世出(ふせいしゅつ)」という3文字熟語は、現代でもしばしば、大人の会話に登場する言葉です。正しく使い熟したい言葉ですね。まれに「ふせしゅつ」など、カン違いされている方もいらっしゃるようですので、おさらいしておきました。さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「世迷言」ってなんと読む?
「世迷言」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「わけのわからない愚痴や不平。繰り言」という意味の言葉です。
<使用例>
「大事な話をしているのに、あの人、私が世迷言を言っているかのような、ぞんざいな対応をするの」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 世迷言(よまいごと)です。
「世迷言(よまいごと)」という言葉は、もとは「やまひ(病)ごと(言)」の意味で使用されたもの、と考えられており、「世迷言」の字は、この言葉にあとから当てられた字だと言われています。昨今、歌謡曲のタイトルなどで、意図的に『世迷い事(よまよいごと)』という言葉遊びが使用されたことなどの影響か、「世迷言(よまいごと)」という正解よりも「よまよいごと」という言い回しを覚えてしまっている例もあるようです。
しかし、本来は「世迷言(よまいごと)」が正解です。
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本日は、1月27日、豊臣秀吉が太政大臣に就任したとされる日にちなんで、「出」「世」という字の入った日本語から、
・不世出(ふせいしゅつ)
・世迷言(よまいごと)
など、誤読の多い3字熟語の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』『日本大百科全書(ニッポニカ)』(株式会社小学館)/国立古文書館Twitter/『毎日ことば』ウェブサイト(2018年10月26日)(毎日新聞校閲センター)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱