「押競」ってなんと読む?「おうきょう」ではなく、意外すぎる言葉です!

明日・2月2日『日本製ファッションの日』という記念日です。これは「2(に)ほんせい2(フ)ァッション」…の語呂合わせで、日本のアパレルメーカーが設定した記念日で、「日本国内で日本製の服作りを目指し、世界に誇れる日本製のファッションを発信していくことで、裁断、縫製、アイロン、編み、紡績などの生産の現場を元気にしたい」という願いが込められているそう。ワードローブのタグを見ると、実にさまざまな国で作られた衣服がありますね。気に入って選んだ1枚に「made in japan」の表記があると、やはり、嬉しいものだと思います。日本製ファッション、ユーザー側からも、大いに応援したいですね。

ということで本日は「日本製の読み方=訓読み」に面白さを感じる日本語クイズをお送りします。

【問題1】「一入」ってなんと読む?

「一入」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「ほかの場合より程度が一段増すこと。いっそう。ひときわ」「染め物を染め汁の中に1回つけること」などを意味する言葉です。

<使用例>

「長い間みんなで準備した特別な企画だから、形になった喜びも一入よ!」

正解は↓に‼
正解は↓に‼

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 一入(ひとしお)です。

この表記で「ひとしお」…読めましたか?
この表記で「ひとしお」…読めましたか?

「一入(ひとしお)」「入(しお)」は、「染め物を染め汁につける=入れる回数」を意味する言葉で、2回つけることは「再入(ふたしお)」、何回もつけて色濃く染めることを「八入(やしお)」「千入(ちしお)」などと表現します。1回、染め汁につけるごとに、色が濃くなり、鮮やかさが増すことから、転じて「一入(ひとしお)」は「よりいっそう。ひときわ」という意味で使用されるようになりました。たとえば「喜びも一入(ひとしお)」「嬉しさも一入(ひとしお)」など、日常でもしばしば使われる表現ですが、言葉の由来を知ると、大変面白く興味深いですね。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「押競」ってなんと読む?

「押競」という日本語の、読み仮名4文字の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「互いに押し合って遊ぶ遊戯」を意味する言葉です。

<使用例>

「今の子どもたちも『押競まんじゅう』、やるのかしら?」

ヒントを見れば、「わかった!」という方も多いのでは?
ヒントを見れば、「わかった!」という方も多いのでは?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 押競(おしくら)です。

※「おしっくら」「おしくらべ」という読み方もあわせて記載している辞書がございます。

押競(おしくら)まんじゅう、押されて泣くな!」と、寒い日に友人同士、互いに押し合って暖をとる懐かしい遊戯「押競饅頭(おしくらまんじゅう)」、このような漢字表記が辞書に掲載されているとは、楽しい驚きですね。

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本日は、2月2日『日本製ファッションの日』のトリビアと、訓読みに面白味のある日本語から、

・一入(ひとしお)

・押競(おしくら)

などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト
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小出 真朱