タッチパネルに指で直に触れ、スマートフォンやタブレット端末を操作する方法は、人間の直感に基づいて考案されたやり方なのだとか。「スワイプ」や「フリック」といった言葉は知らずとも、子どもたちがすぐにタブレットを使いこなしてしまうのは、直感でなんとなく操作できてしまうからなのでしょう。今回のテーマは「スワイプ」です。誰かにアプリの使い方を聞いたとき、「画面をスワイプさせて…」と言われて「???」では、少々恥ずかしいですね。この機会にしっかりと言葉の意味を覚えましょう!

【目次】

指をシューッと滑らせる、あの動作です。
指をシューッと滑らせる、あの動作です。

 【「スワイプ」を知る「基礎知識」】

■画面にシューッと指を滑らせる、あの動作です!

「スワイプ」はスマートフォンやタブレット端末などを操作する方法のひとつです。画面に触れて操作するタッチスパネルを、指でなぞるように上下や左右に指で滑らせる動作のことを指します。機器や触れる指の数によってはたらきは異なりますが、複数あるホーム画面を切り替えたり、ひとつ前の画面に戻る際などに利用する、特定の方向へとシューッと指を滑らせる、あの動きです!


【「スワイプ」の由来は?】

■由来は英語の[swipe]

英単語[swipe]には、「大ぶりの強打」という意味のほか、「(車のワイパーのような)横振り」、「(磁気カードを読み取り機に)さっと通す動き」という意味があります。


【「スワイプ」と「フリック」はどう違う?】

タッチスクリーンに指を触れたまま上下左右に滑らせる動作には、ほかに「フリック」があります。「スワイプ」と似たような動作ですが、「フリック」は特定の箇所に指を触れた後、画面を押しながら短い距離をさっと動かす動作です。

スマートフォンの文字入力の方法のひとつに、「フリック入力」があります。最もポピュラーな方法なので、ご存じの方も多いのでは? 文字を入力する際にキーにタッチすると、キーの周囲に十字状にその行の文字が出てくる、あの画面です。例えば、「き」と入力したかったら、「か」のキーをタッチ。指を離さずにいると、「か」の周囲時計回りに上から「く」「け」「こ」「き」と、「か」行の文字が出てきます。「き」という文字に向かって指を少しスライドさせると「き」が入力できます。この動作が「フリック」です。


【「スワイプ」の使い方がわかる「例文」3選】

■1:「スワイプとは、タッチパネルの基本的な操作方法のひとつです」

■2:「スナートフォンのホーム画面を切り替えるには、画面を左右にスワイプさせて次のページを表示します」

■3:「電子書籍では、画面をスワイプすることによりページをめくることができます」


【「スワイプ」を日本語に言い換えると?「類語」「言い換え」表現】

「スワイプ」は画面に触れて操作するタッチスクリーンの普及と共に広く使われるようになった新しい言葉です。ひと言で言い換えられる日本語はありません。

***

スマートフォンやタブレット端末に搭載されているOSは、キーボードやマウスではなく、最初からディスプレイに指で触れて操作することを前提に作られています。「スワイプ」や「フリック」は、この仕組みから生まれた新しい操作方法です。他にはタッチスクリーンを軽く叩く、「タップ」がありますね。アプリによっては文字を拡大したり、単語を調べたりと、便利な機能がたくさんあります。作業の効率化を大きく左右しますので、基本的な操作名は覚えておきたいものですね!

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館)/プログレッシブ英和中辞典(小学館) /『現代用語の基礎知識』(自由国民社) :