2005年に芸能界デビューを果たし、俳優として第一線を走り続けてきた瀬戸康史さん。Precious.jpではPARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』に出演が決定したばかりの瀬戸康史さんにインタビュー。この作品は25年ぶりの再演であり、映画化もされ、世界各国で上演される人気作品です。2023年1月から2月までにお届けした、全3回のオリジナルインタビューをまとめて振り返ってみましょう!
三谷さんから『全シーン、笑わせて』と言われたときは驚きました(笑)
北条時房がSNSでトレンド入りをすると、三谷さんから「トキューサ盛り上がっているね。大人気じゃないですか」と連絡いただきましたね。
三谷さんは俳優をよく見ています。脚本を読んでいると、1人1人を思っていることがわかる描写があり、愛を込めて書いていることが伝わってくるんです。だから、ダークな役柄であっても、憎めない部分が残るのだと思います。
「トキューサ」については、僕の童顔をいじった描写などもあり、そこに愛を感じました。僕は見てもらったり、ほめてもらったりすると伸びるタイプなので、うれしかったです。ただ、三谷さんから「全シーン、笑わせて」と言われたときは驚きました。あのとき、三谷さんは真顔で、真剣に無茶ぶりされたんですよね(笑)。
【俳優・瀬戸康史さんインタビューVol.1】「出演者に愛がある」瀬戸さんが語る演出家・三谷幸喜さんの素顔とは?
通常の舞台の稽古より、密度は高く、数時間の稽古だとしても、かなりのパワーが必要だと感じています
目下の課題は、セリフを全部(自分の中に)入れること。おそらく、通常の舞台の稽古より、密度は高く、数時間の稽古だとしても、かなりのパワーが必要だと感じています。相手役である、検閲官・向坂のセリフも入れて、稽古に挑みたいと思っています。
【俳優・瀬戸康史さんインタビューVol.2】初の二人芝居は「きっと通常の舞台よりも密度が高く、かなりのパワーが必要」
コロナ禍の経験によって、どんな状況にも突破口はあると気付けたことはよかったと感じています
日常が分断されて、悲しい思いもしましたが、工夫して生活すれば何とかなることもわかりましたし、助け合って生きることを気付かせてくれました。僕たちのような表現をする仕事…俳優、ミュージシャン、アーティストなどは、活動の場を奪われ、仕事もストップして、長期間の強制的な休養を余儀なくされました。だからこそ、思いを発信し続けることの大切さに気付くことができたとも思っています。
【俳優・瀬戸康史さんインタビューVol.3】「どんな理不尽な状況でも必ず突破口はある」
■PARCO劇場開場50周年記念シリーズ『笑の大学』
■あらすじ
舞台は戦時色が濃厚になる1940(昭和15)年。登場人物は、警視庁検閲係・向坂睦男(さきさかむつお)(内野聖陽)と劇団「笑の大学」座付作家・椿一(つばきはじめ)(瀬戸康史)の2人のみ。向坂は椿に対し「非常時にコメディなど断じて許さない」と上演中止に追い込むために、執拗なまでに脚本の改定を要求する。椿はなんとしてでも上演許可がもらいたい。そこで、向坂が要求する無理難題を逆手に取りながら、あくまで真正面からの書き直しに挑戦する。警視庁の取調室という密室で、権力対表現者の攻防戦を描くコメディ。
■作・演出:三谷幸喜
■出演:内野聖陽 瀬戸康史
■公演日程・会場:
2月8日(水)~3月5日(日) 東京・PARCO劇場
3月11日(土)・12日(日) 新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
3月18日(土)・19日(日) 長野・まつもと市民芸術館 主ホール
3月23日(木)~3月26日(日) 大阪・サンケイホールブリーゼ
3月30日(木)~4月2日(日) 福岡・キャナルシティ劇場
4月6日(木)~4月9日(日) 宮城・仙台 電力ホール
4月13日(木)~4月16日(日) 兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
4月20日(木)・21日(金) 沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場
※この記事は1月20日〜2月4日の記事を再掲載したものです。
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- 中田陽子(MAETTICO)
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- 前川亜紀