1億円超えも当たり前、1,000万円以下のモデルは存在しない! という、非常に高額な商品展開。それでいながら、全世界的に、発売と同時にほぼ完売してしまい、「売るものがない!」といった状態が続いている「リシャール・ミル」。時計愛好家の間では成功を象徴する、いい意味での「ドヤ時計」の極み的存在として、羨望の視線を集める存在です。そんな“超高級ラグジュアリーブランド”「リシャール・ミル」から、この春初めてのレディススポーツウォッチが発表されました!
キャンディカラーがポップなラグスポ時計は、36gという驚異の軽さ!
長らくラグジュアリーウォッチビジネスに携わっていた創業者のリシャール・ミル氏が、ブランドを立ち上げたのは、2001年。時計師でもエンジニアでもない、「ウォッチコンセプター」として、自身の夢を結集させた腕時計をつくることに心を砕きました。彼が目指したのは、F1マシンに通じる超絶機構を備えた、前代未聞の超エクスクルーシブなウォッチメイキング。そのために、生産費用をほとんど顧みずに開発を進めるアプローチを取ったことから、膨大なコストがかかりました。
超高額な価格設定はそのため。しかし、時計の真価を知り尽くしたハイエンドの時計ユーザーたちの多くがそれに納得し、こぞって所望しているため、常に入手困難な状況が続いているのです。
そんな「リシャール・ミル」が、この春、とうとう初めてのレディススポーツウォッチとなる“RM 07-04 オートマティック スポーツ”をリリースしました!
存在感いっぱいのトノー形ケースに、スケルトナイズされたダイヤル ──いかにも「リシャール・ミル」らしい佇まいながら、このポップな色使い! 最強のインパクトを放つ個性的なラグジュアリースポーツウォッチに仕上がっています。
この“RM 07-04”、開発には3年もの歳月を要しました。まずは、非常にコンパクトでスケルトンの新しい自社製自動巻きムーブメントの開発。さらに、5000gの耐衝撃性の保証、内部機構が見えるようなケースとムーブメントの完璧な一体化など、完成までには数々のチャレンジが繰り返されました。
その開発において重要な役割を果たしたのは、これまで「リシャール・ミル」の時計を着用し競技に臨んできた6人の女性アスリートたちです。
彼女たちは、陸上、ウインタースポーツ、カーレース、ゴルフなど、各競技で活躍してきたなかで、プレー中の着用感や欲しい機能などをフィードバック。その蓄積が反映され、人間工学と超軽量化、性能と耐性、スケルトン構造と建築的な美しさを兼ね備えた“RM 07-04 オートマティック スポーツ”が誕生したのです!
数々の「唯一無二」が詰まったトノー形ウォッチは6色のバリエーション
ケース、リュウズ、ストラップのカラフルな組み合わせが、ポップで「大人かわいい」“RM 07-04 オートマティック スポーツ”。リュウズの下、4時位置に配されたプッシュボタンを操作することで、巻き上げ、ニュートラル、針合わせのいずれかの機能を選択することができ、選択された機能は5時位置の針で表示されます。
カラーバリエーションは6色。ケース素材は、クオーツTPT製で5種類、カーボンTPT製1種類で展開されています。
■1:鮮やかなコントラストを描く、ピンク×ブルー
■2:スポーティシックを体現する、ダークブルー×オレンジ
■3:フェミニンさが際立つ、クリーミーホワイト×レッド
■4:クールさとポップさが共存する、カーボンTPT×グリーン
■5:ちょっとシックな表情の、サーモンピンク×グレー
■6:ポップアートのように華やぐ、グリーン×ピンク
2001年のブランド創業間もない頃、スイス・ジュネーブのホテルの一室で開かれた小さな展示会へ取材にいきました。しかし、女性にとってはインパクトと存在感があり過ぎるグラマラスなデザイン、そしてダイヤモンド1個さえついていないのに、ファーストモデルは確か2000万円弱という価格におののき(笑)、女性誌にどう紹介すべきかとても悩んだ記憶があります。
リシャール・ミル氏は、トゥールビヨン搭載のその高価な時計を笑顔で放り投げ(!)、それがいかに堅牢でタフで壊れにくいかを実演してくれました。
それから20年以上の歳月を経て、こうして女性のためのラグジュアリースポーツウォッチまで手がけるようになった「時計界のF1」。リアルな女性ユーザーにお目にかかったことは私はまだなく、これをつけこなせる女性像を想像しながら、いつか取材してここでご紹介できたらいいなと夢見ています。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト