「人間性」とは？わかるようでわからない言葉の意味を簡潔に解説！【大人の語彙力強化塾175】

「人間性が高い」というフレーズを耳にしたことはありますか？　「人間性」とはその人が「生まれつき備えている性質」のことですが、「高い」「低い」はどう評価されるのでしょう。今回のテーマは「人間性」。なんとなくわかっている“つもり”の言葉の意味を、簡潔明瞭に説明します！

【目次】

• 「人間性」を理解するための「基礎知識」
• 具体的に言うと？「人間性が高い」といわれる人の「特徴」
• 「人間性」の使い方がわかる「例文」５選
• 「類語」「言い換え」表現

「目指すべき理想像」も意味します。

【「人間性」を理解するための「基礎知識」】

■意味

「人間性」とは、「人間として生まれつき備えている性質」や「人間らしさそのもの」を指す言葉です。その人自身がもつ思想信条や社会的なステータス、外見などとは関係ない、人としての「本性」を示し、「あるべき理想の姿」の意味でも用いられます。

■「英語」で言うと？ 　

「人間性」を英訳すると［human nature］［humanity］です。

It goes against human nature.（人間性に反する）

【具体的に言うと？「人間性が高い」といわれる人の「特徴」】

「人間性」という言葉は、私たちが「あるべき理想の姿」を意味する言葉でもあります。「人間性が高い人」とは、「目指すべき理想像」、つまり「人格者」であると言うことができるでしょう。そのため、周囲から「人間性が高い」との評価を受けるのは、愛情の深さや他者への気遣い、知性や品格などが備わった人であることが多いようです。とはいえ、本来「人間性」のとらえ方は、個人や社会、時代によっても異なるため、優劣をつけるべきではありません。それを踏まえて一般的に「人間性が高い」と言われる傾向が強い人の特徴を挙げてみましょう。

■１：感情の起伏がゆるやかで、自分をコントロールできる人

■２：向上心があり、自分に厳しく他人に寛大な人

■３：多様な価値観の違いを受け入れられる人

■４：冷静な判断力をもち、周囲に配慮した行動を取ることができる人

■５：謙虚で、常に感謝の気持ちをもっている人

【「人間性」の使い方がわかる「例文」５選】

​■１：「人間性が高い人は、自然と周囲からの敬意を集めるものだ」

■２：「相手を否定せずに共感できる、コミュニケーション能力の高さも人間性を評価するひとつの要素だ」

■３：「あの状況下での彼の発言は、人間性を疑うようなものだった」

■４：「周囲を包み込みような優しさは、彼女の人間性の高さを表している」

■５：「人間性の高さを測る物差しは、能力よりも品格なのではないだろうか」

【「類語」「言い換え」表現】

■人格

「人格」は「個人としてのその人の人間性」、また品位や道徳面からみて「優れた人間性であること」を表します。

■人徳　

「人徳」とは「その人の身についている徳」のこと。そして「徳」とは「優れた品性」を意味します。

■人望

「人望」とは「立派な人としての世間からの信頼・人気を得ること」であり、多くは尊敬・信頼の念が寄せられます。

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「人間性」の高さは、その人の人柄や知性、愛情の深さや思いやりなど、さまざまな要素から判断されます。「人としてあるべき理想像」ですから簡単に到達できるものではありませんが、「人はこういう側面から評価されるものなのだな」と意識するだけでも、毎日の過ごし方が変わるかもしれません。