今見ておきたい「清客」って何?あるものの別名です!
明日・3月10日は『ミントの日』です。これは「3(ミ)ン10(ト)」の語呂合わせで、清涼感のあるミントをPRしよう…という目的で制定されました。昨今ではいろいろなお菓子の「チョコミントフレーバー」が再注目されたり、マスクをはずす機会が増えそうなところで、口内に清涼感を与えるミント風味タブレットなど、ミント人気が高まっていますね。本日はミントの清涼感にちなんで、「清」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「清客」ってなんと読む?
「清客」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ある植物の異名で、ほかに「風流人。世俗を離れた人」「遊芸の師匠」などの意味も持つ言葉です。
<使用例>
「彼女のような清客には、どんなおもてなしをすべきか悩むわね…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 清客(せいかく)です。
「清客(せいかく)」の「客」は、「論客(ろんかく/ろんきゃく)」などと同じ使い方で「~な人」という意味です。「風流人」「遊芸の師匠」など、「風雅で世俗的でない人」という意味でも使用される言葉です。しかし、「清客(せいかく)」の最もポピュラーな意味は「ある植物の別名」です。
…というところで2問目です。
【問題2】「静客」って何の別名?
「清客(せいかく)」を別名に持つ植物名をお答えください。
ヒント:2月から今頃に花の見ごろを迎える、日本古来、なじみ深い樹木です。絵画や和の意匠のモチーフとしても大変よく使用されています。
<使用例>
「清客を鑑賞しないままでは、いつまでも春を迎えられない気分だわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 梅 です。
梅は、花が美しく香りもよく枝ぶりも見事、実がなれば食べられる上、保存食「梅干し」「梅酢」も作れる…という事で、日本古来、大切にされてきた植物です。というわけで、梅を称える別名は大変多く、「清客(せいかく)」以外にも「春告草(はるつげぐさ)」「百花魁(ひゃっかかい)」「花の兄」など、さまざまな異称があります。
※「花の兄」と呼ばれる理由を知りたい方はこちらの記事へ!
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本日は、3月10日『ミントの日』にちなんで、「清」という字の入った日本語から、
・清客(せいかく)
の読み方や、いろいろな意味についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『語源由来辞典』(株式会社ルックバイス)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱