『春眠暁を覚えず』と言われる季節ですが、みなさま、ポカポカと温かい春の陽気で、すっかり感覚がゆるんでしまう…などということ、ありませんか?また、この季節は花粉症に苦しむ方も多いので、気候は気持ちよいながら、どうも感覚が鈍(にぶ)る…と感じる方も多いようです。本日は「鈍」という字の入ったクイズを出題いたしますので、ぜひ正解でやっつけて、感覚の鈍(にぶ)りを吹き飛ばしてください(笑)。
ではさっそく1問目です。
【問題1】「鈍色」ってなんと読む?
「鈍色」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「染め色の名で、濃いねずみ色」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「こんなうららかな日に、鈍色のジャケットを着てきてしまって、色味が重すぎね…」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鈍色(にびいろ/にぶいろ/どんじき)で、以下の画像のような色です。
この色は、平安時代以降、公家の喪服にも使用された色です。現代でも染色の色目としてだけでなく、小説の情景描写などにも登場している言葉です。「鈍色(にびいろ/にぶいろ/どんじき)」と、読み方が3通りございますが、この色を指す同義語に「鈍(にび)」がございますので、「鈍色(にびいろ)」と読むのがポピュラー、かつ無難でしょう。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「鈍鈍」ってなんと読む?
「鈍鈍」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「動きが遅いさま」を意味する言葉です。
<使用例>
「ナマケモノって、本当に鈍鈍と動くの習性らしいわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鈍鈍(のろのろ)です。
意外と読み方の多い「鈍」という字、誤読しないよう、お気をつけくださいね。ちなみに、例文に出てきた動物、ナマケモノの移動速度は、時速100~140m程度だそうです。本当にスローモーな動物なのですね。
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本日は、「鈍」という字の入った日本語から、
・鈍色(にびいろ/にぶいろ/どんしょく)
・鈍鈍(のろのど)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/NHKウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱