今週は入学式や入社式を迎える方も多いでしょう。コロナ禍の規制も落ち着き、全国的にお祝いムードが漂っていますね。まさに、春たけなわ。

といいうことで、本日の1問目は、「春」に関連する日本語クイズです。

【問題1】「春告鳥」ってなんの鳥?

「春告鳥(はるつげどり)」という異名でも呼ばれる鳥を、以下の選択肢の中から選んでください。

1:ツバメ

2:ウグイズ

3:ヒバリ

「春告鳥」の異名を持つのは、どの鳥?
「春告鳥」の異名をもつのは、どの鳥?

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 2:ウグイス です。

「春告鳥」はウグイスです!
「春告鳥」はウグイスです!

美しい鳴き声でおなじみの、体長16㎝ほどの小鳥です。ウグイスは、早春に特徴的な「ホー、ホケキョ」というさえずりをすることから、「春告鳥(はるつげどり)」の異名で呼ばれます。また、この鳥の体色である、若葉のような緑色は「鶯色(うぐいすいろ)」とも呼ばれますね。和菓子では、鶯色の餅菓子の名が「鶯餅(うぐいすもち)」。長く日本で愛されてきた、日本文化と大変関わりの深い小鳥です。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「口遊む」ってなんと読む?

「口遊む」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「詩や歌などを、思いつくままに口にしたり、歌ったりする」などの意味をもつ言葉です。

<使用例>

「ウグイスの声を聞くと、なんとなく、鳴きまねを口遊んでしまうわね」

「○○○○む」。
「○○○○む」。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 口遊む(くちずさむ)です。

「遊」という字には、意外な読み方が…!

春のうららかな陽気で、お気に入りの歌を思わず「口遊む(くち“”ずさむ)」ということもあるのでは? 「くちずさむ」という言葉、音だけで改めて考えると「“ずさむ”って何?」と、不思議に思いませんか? 「遊」という字の表外読み(常用漢字表に掲載されない読み方)に、「遊ぶ(すさぶ)」がございます。「心のおもむくままに物事、なぐさみ、遊びなどを行うこと」という意味の言葉で、「口遊む(くちずさむ)」は、「くちすさぶ」の音変化です。「くちずさむ」の「ずさむ=遊ぶ(すさぶ)」だと判明すると、「なるほど!」と納得できますね。

*** 

本日は、「春」のイメージに関連する日本語から、

・春告鳥(はるつげどり)=ウグイスの異名

という知識と、

・口遊む(くちずさむ)

の読み方などをおさらいいたしました。

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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱