明日、4月11日は、『メートル法公布記念日』です。1921(大正10)年のこの日、度量衡法改正の交付がなされ、メートル法が日本国内の唯一の単位である、と決定されました。しかし現実的には、従来の尺貫法がその後も使われ続けるなどの反対運動も起こり、メートル法の施行は1959(昭和34)年となりました。現在ではメートルという単位が当たり前のように使用されていますが、何事も、改正当時には問題が起こるものなのですね。
「メートル」が日本に入った当時の漢字表記は「米突」…ということで、本日は「米」「突」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「米酢」ってなんと読む?
「米酢」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:お米を原料とする食酢のことです。
<使用例>
「ドレッシングの味は、米酢、リンゴ酢、ワインビネガーなど、使うお酢でも印象が変化しますよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 米酢(よねず/こめず/こめす) です。
日常的に使うアイテムの読み方、人によって違ったりすると、「どれが正解なのかしら?」と迷ってしまいますね。「米酢(よねず/こめず/こめす)」については、3種類、正解がございます。お料理を教えていただくときなどは、先生の言い方に合わせると良いかもしれません。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「剣突」ってなんと読む?
「剣突」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「荒々しく邪険に叱りつけること。また、その言葉」
<問題文>
「注意された、なんて穏やかなものではなく、剣突を食った、という感じよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 剣突(けんつく) です。
「剣突(けんつく)」とは、ただ叱るというのではなく、「語気強く怒鳴りつける」とう状態を指します。例文のように、受けた側の「剣突を食う」という言い回しが定着しており、やや口語的な言葉です。コトの程度にもよりますが、「剣突(けんつく)」と表現されるような叱り方は、叱るなりの理由があっても、ヒステリックに見えてしまいそうですね。避けたいものです。
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本日は、4月11日、『メートル法交付記念日』にちなんで、「米」「突」という字の入った日本語から、
・米酢(よねず/こめず/こめす)
・剣突(けんつく)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『知識・情報&オピニオン imidas』ウェブサイト(株式会社集英社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱