手首につけるだけがタイムピースじゃない ── 2023年はラグジュアリーウォッチの表現のひとつとして、いわゆる「ペンダントウォッチ」を手がけるメゾンが目立ちます。来年創業150周年を迎える「ピアジェ」からは、まさに“至高”と賞賛するにふさわしい絶世のハイジュエリーウォッチが3作、それぞれ世界でたったひとつのユニークピースとして誕生しました!
まさに「唯一無二」! 胸元を飾る美貌のソートワールウォッチ
エレガントなジュエラー、そしてムーブメントを自社一貫生産できるマニュファクチュール、ふたつの顔をもつ名門「ピアジェ」。2023年は「卓越したウォッチメイキング」と「ジュエリー制作」という原点に立ち返り、1960年代から1980年代にかけて制作された、メゾンの歴史上もっとも刺激的でエモーショナルなデザインへのオマージュとなるクリエイションを華やかに繰り広げました!
今回まずご紹介するのは、ラグジュアリーウォッチ界の2023年の潮流のひとつであるペンダントウォッチ。「ピアジェ」では、「ソートワール ウォッチ」という名称を使っています。
「ソートワール」とはロングネックレス、しかも、胸元から腰の近くまで届くような長さで、ドレスアップしたときに使う特別なジュエリー。それぞれ異なる宝石使いで極上のラグジュアリーを表現する3作のソートワールウォッチには、メゾンが創業以来掲げる「常に必要以上によいものをつくる」という哲学が息づいています。
例えば、今作のクライマックスモデルといえるエメラルドのソートワールウォッチ。まるでドロップのような、約25.38カラットのザンビア産のカボションカットエメラルドに目を奪われますが、その美しさを最大限に引き立てながら自身も存在感を放つチェーンのつくりは圧巻です!
3作のモデルすべてに用いられているゴールドのツイストチェーンは、1本のワイヤーをマンドレルに巻き付けてコイル状にし、すべてが同じ形になるようにひとつずつ手作業で(!)慎重にねじってから、最終的に組み合わされています。
完全に「人の手」によって生まれるツイストチェーンは、まさに唯一無二! それゆえに3作すべてが世界でたったひとつのユニークピースなのです。
オートクチュールのような、夢のハイジュエリー ウォッチ3モデル
“ハイジュエリー ソートワール ウォッチ”のインスピレーションの源は、1969年に発表した前衛的な“21st Century”コレクションの作品たち。これらはスイスのアトリエではなく、パリのオートクチュールのランウェイショーから生まれました。「ピアジェ」のデザイナーがパリへと赴き、当時のファッションに合わせた「ウォッチの機能を備えたジュエリー」をつくろうとひらめいたのです。
スイスへ戻ったデザイナーはファッション雑誌に直接デザイン画を描いてアイデアを膨らませクリエイションに没頭しました。そして、まるでオートクチュールのように、あつらえたかのようなつけ心地のソートワールウォッチが完成したのです。
そんな物語をもつ先進的な“21st Century”コレクションと、メゾンが誇る卓越した金細工のクラフツマンシップへのオマージュとして、この夢のようなソートワール ウォッチたちが誕生しました。
■1:ターコイズのブルーが醸し出す、華やぎと躍動感!
ソートワールの先端に、鮮やかなターコイズの文字盤を抱く時計のケースをあしらった、ひと際グラマラスな佇まい。オーバル形のゴールドチェーンのパーツの間をラウンドブリリアントカットのダイヤモンドが彩り、リズミカルに強い輝きを放ちます。
■2:金細工の妙が光るチェーン&横長オーバルケースが、極上の個性を発揮!
繊細さと大胆さをあわせもつ独創的なゴールドチェーンの個性を、シンプルなダイヤモンド使いでノーブルに演出。メゾンのお家芸である「パレス装飾」を施した横長オーバルシェイプのケースが、胸元にセンシュアルな表情を添えて。
■3:圧倒的な美のオーラを放つ、エメラルド&ダイヤモンドの競演
“ハイジュエリー ソートワール ウォッチ”のトーキングピースである、エメラルド&ダイヤモンドの贅を尽くした作品。カボションカットエメラルド、マラカイトの文字盤、そこから連なる3連のタッセルのラインは気高くもあり妖艶でもあり、女性の多面性を映し出しているよう。
圧巻のハイジュエリーメイキングで、別格の存在感を示した「ピアジェ」。これらの作品たちは残念ながら、一般的に現実的なものではないでしょう。しかし、そこに宿るメゾンの矜恃とクラフツマンシップは、「ピアジェ」のすべてのタイムピースとジュエリーに共通しているものです。
来年の150周年に向けて、この名門メゾンはどんなクリエイションを発揮していくのか期待が高まります。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
関連記事
- 【シャネル】発表即完売の作品も続出中! 芸術的ハイジュエリーウォッチの華麗なる最新作
- 【カルティエ】名品“タンク”が原点回帰!世紀を超えて蘇った稀少モデルに注目
- 【カルティエ】“ベニュワール” の最新作は、シンプル&モダンなバングルスタイル!