明日は4月12日ですが、毎月12日が『育児の日』という記念日であること、みなさま、ご存じでしょうか? これは12日を1(いく)2(じ)と読ませる語呂合わせで、「社会全体で子育てについて考え、地域が一体になって子育てしやすい環境づくりに取り組むきっかけの日に」と、株式会社神戸新聞社が提唱・制定しました。そしてこのことで、神戸新聞社は一般社団法人日本記念日協会から『記念日文化功労賞』を受賞しています。
少子化問題が国の課題としても注目されている昨今、こうした記念日は、身近なところから考えたり、取り組んだりするきっかけになりますね。ということで本日は「子ども」にまつわる日本語クイズをお送りします。
【問題1】「鎹」ってなんと読む?
「鎹」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「戸を閉めておくための金具」「コの字形の大釘」など、もともと金属の道具の一種を指す言葉ですが、「両者の関係をつなぎとめておくもののたとえ」としても使われる言葉です。
<使用例>
「『子は鎹』と言うけれど、子どもがいなれば、夫と離婚していた可能性大よ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鎹(かすがい)です。
「鎹」は、日本で作られた漢字である「国字」で、読み方は「かすがい」のみです。
物と物とを繋ぎ合わせる特徴から、慣用句にもよく使われる言葉です。例文にも出た『子は鎹』は、「夫婦の縁をつなぎとめる、子どもへの愛情」を意味し、『豆腐に鎹』と言えば、豆腐につなぎとめの金具を打つかのように、『手ごたえや効き目がないこと』を意味します。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「涎掛」ってなんと読む?
「涎掛」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:衣服が汚れるのを防ぐ布です。
<使用例>
「バンダナ柄の涎掛なら、一見、お洒落でつけているようにも見えるわね!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 涎掛(よだれかけ)です。
「涎掛(よだれかけ)」は、「衣服が汚れるのを防ぐ布」という意味では、乳児や幼児の必需品ですね。また、これに形が似た「のどを保護する武具」や、「建具の飾り部分」を指すこともあります。
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本日は、毎月12日の『育児の日』にちなんで、「子ども」にまつわる日本語から、
・鎹(かすがい)
・涎掛(よだれかけ)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱