1920年ごろに、騎手やポロ用品のためのハットづくりがスタート。1920年代後半にエルメスが服を手がけることになったとき、帽子もファッションアクセサリーのひとつとして、幅広いデザインが生まれていきました。
さらに、1966年には本格的なハットづくりがスタート。カレのシルクでできた帽子や、馬術の世界から着想を得たカマイユ(頭巾)のデザインなどが登場します。
エルメスでは、16のメチエ(製造部門)が存在します。ハットのメチエでは、選び抜かれた素材を用い、熟練の職人が手がけた創造性豊かな帽子が生まれます。
職人の手仕事によって仕上げられるエルメスのハットは、細部までこだわりが満載。今回は、帽子の内側に隠れた絵柄にも注目しながら、リネンやラフィアで仕上げたキャスケットの魅力をご紹介します。
涼やかなキャスケットで着こなしをフレッシュに!
■マリン風のテイストが爽やかな『ガラテ』
マリン風のスタイルを楽しめる、ネイビーのキャスケット。ラフィアで編まれたハットは、風が通り抜けるテクスチャーも魅力です。
帽子のサイドには、ホワイトメタルの『クルー・ド・セル』モチーフが煌めき、エルメスらしい馬具のルーツをさりげなく感じさせるデザインに。
内側のプリントが海の世界へと誘う
内側に施されたプリントパターンは、海の世界からインスピレーションを受けた『カノエ H』が、トリコロールで施されています。
デザイナーのピエール・マリーによる『カノエ H』は、カヌーの周りにロープが巻きつくプリント柄。帽子のほかにも、ポーチやビーチタオルにも登場する、夏らしいデザインです。
■ラフィア×レザーの調和が魅力の『ギャランス』
ナチュラルな風合いの麻のキャスケットは、レザーの縁取りがシックなアクセントに。天然素材を用いながらも、滑らかな質感や精巧に刻まれたステッチなど、惚れ惚れするほどの丁寧なつくりに職人技が光ります。
『ギャランス』は、キャスケットとキャップ、麦わら帽を掛け合わせたようなデザインなので、スポーティなスタイルから夏のワンピースまで、自由自在なコーデイネートが楽しめる逸品です。
内側にはカウボーイハットが踊り、チャーミングに!
内側に施されたグログランには、ウエスタンの世界をイメージしたプリント『ロデオ』が施されています。
『ロデオ』は、デザイナーのミシェル・デュシェーヌが描いたもの。ネイビーのリボンに、レザーの色味と合わせたようなブロンズのウエスタンハットがプレイフルな雰囲気を演出します。
ハットのメチエが手がけるエルメスのキャスケットは、コーディネートを完成させる逸品揃いです。上質な素材や丁寧なつくりはもちろんのこと、帽子の内側に心ときめくデザインが秘められているのも、人気の理由です。
※掲載商品の価格は、税込みです。
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- PHOTO :
- 大原敏政(aosora)
- WRITING :
- 川口夏希(NTK CREATIONS)