明日、4月14日は『ロスゼロの日』という記念日です。「ロスゼロ」の「ロス」は、「食品ロス」を意味しています。「食品ロス」が増えがちな機会として有名なのが「食品が大量製造されるイベントのあと」。例えば「節分」にちなんだ恵方巻の大量廃棄などは、一時、大きな問題になっていましたね。昨今では予約制に切り替え、なるべくロスを避ける…などの対策も取られているようですが、そうした動きも、この問題への注目度があがったからこそ、出てきたわけです。…ということで、『ロスゼロの日』は、バレンタインデーとホワイトデーに続く1か月後の4月14日、覚えやすさを重視した日付になりました。
昨今では、「食品ロス」を回避するためのさまざまなサービスが展開されているので、記念日を機会に検索したり、試してみてはいかがでしょうか?「食品ロス」と言えば「勿体ない(もったいない)もの」の代表、ということで、本日は「勿」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「事勿れ」ってなんと読む?
「事勿れ」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「何事もなく無事に済むように。無事であれ」という意味の言葉です。
<使用例>
「上層部が事勿れ主義だと、若手の“チャレンジしよう”という意欲が削がれてしまうのよね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 事勿れ(ことなかれ) です。
「勿体ない(もったいない)」の「勿」は、漢文に使用される「無し、の命令形」である「勿れ(なかれ)」を表す字でもあります。この字は、「弓の弦(つる)が切れたさま」をかたどった文字で、弓の弦を鳴らして魔除けを行う太古の風習から、この字が「否定や禁止の助詞」として用いられるのです。「勿れ(なかれ)」という読み方に関しては、ドラマでも大ヒットした漫画『ミステリという勿れ』(田村由美著、小学館刊)がお好きな方は、ピンと来たかもしれませんね。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「勿論」ってなんと読む?
「勿論」の、日本語として正しい読み方をお答えください。
ヒント:「言うまでもなく」という意味の言葉です。
<使用例>
「ロスをなくしたいのは勿論ですが、現場だけできる事には限界があるのも事実です」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 勿論(もちろん)です。
「勿論(もちろん)」は、もともと「論ずる勿れ(ろんずるなかれ)」を意味する言葉で、「論ずる必要がないほど、はっきりしているさま」を表現する言葉なのです。何気なく使っている言葉も、本来の意味を知ると、おもしろいですね。
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本日は、4月14日『ロスゼロの日』にちなんで、「勿体ない」の「勿」という字の入った日本語から、
・事勿れ(ことなかれ)
・勿論(もちろん)
などの読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版 日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱