「一朶」ってなんと読む?この時期、必要な言葉かも!

明日・4月25日は、『世界ペンギンの日』です。これは、南極にあるマクマード基地に、毎年、この時期に繁殖を終えたアデリーペンギンたちが姿を見せることに着目した研究者が、ペンギンへの関心を高めるために制定した記念日です。ペンギンと言えば、昨今「ファーストペンギン」というビジネス用語が、日本にも浸透しているようです。「ファーストペンギン」とは、「集団行動するペンギンの群れの中から、天敵がいるかもしれない意味へ、えさを求めて最初に飛び込む一羽」のことで、ビジネス用語としては「初めてのことに挑戦するベンチャー精神の持ち主を称える表現」です。

「一羽目のペンギン」にちなんで、本日は「一」という字の入った日本語クイズをお送りします。

【問題1】「一朶」ってなんと読む?

「一朶」という日本語の正しい読み方をお答えください。

ヒント:「花のついている、ひと枝。また、一輪の花」「ひと群れ。ひとかたまり」を意味する言葉です。

<使用例>

「鉢植えに一朶でも、藤の花はゴージャスよね!」

かな3文字です。
かな3文字です。

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 一朶(いちだ)です。

「朶(だ)」は、花や、雲などの群れ・かたまり状になるものを数える単位です。「ひとふさ」と同義です。
「朶(だ)」は、花や、雲などの群れ・かたまり状になるものを数える単位です。「ひとふさ」と同義です。

「朶」は、「たれさがっているもの」「植物がしだれている」を意味する字です。「耳朶(じだ=みみたぶ)」も、たれさがっていますね。「一朶(いちだ)」は、花ですと、垂れ下がった形状の「藤」や「百合」、群がって咲く「桜」などを表現するときに使います。これからは藤の花の盛りですので、「一朶(いちだ)」、ぜひ使ってみてください。

さて、2問目にまいりましょう。

【問題2】「一生面」ってなんと読む?

「一生面」という日本語の読み方をお答えください。

ヒント:「ひとつの、新たに工夫や特色。あらたに開いた方面。新機軸」を意味する言葉です。

<使用例>

「激動の時代ですから、老舗の看板に甘えることなく、一生面を開きたいのです」

読み方が何通りも思い浮かぶ字ばかり…!
読み方が何通りも思い浮かぶ字ばかり…!

…さて、正解は?

※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は↓に‼
正解は↓に‼

正解は… 一生面(いちせいめん)です。

「一生」で切らないで、3文字熟語として読みましょう。

「いっせいめん」と読んでも不正解ではありませんが、「いちせいめん」と読むほうがポピュラーかつ無難です。3文字熟語ですが、先の2文字「一生」に目がいくと「いっしょうめん」と誤読してしまいそうです。「一生面(いちせいめん)」が正解です。ビジネスの場やフォーマルな言い回しとしても使用される言葉ですので、正しく覚えておきましょう。

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本日は、4日25日『世界ペンギンの日』にちなんで、「一」という字の入った日本語から、

・一朶(いちだ)

・一生面(いちせいめん)

の読み方をおさらいいたしました。

この記事の執筆者
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Precious.jp編集部 
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参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)/野見山動物園ウェブサイト/名古屋港水族館ウェブサイト/『日本の人事部』ウェブサイト(株式会社HRビジョン)
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ILLUSTRATION :
小出 真朱