思い切り泣くなら、このドラマ&映画の名シーンを見逃すな!|ドラマ&映画好きの賢者が「涙のスイッチ」を熱血プレゼンします
小説家、アナウンサー、産婦人科医に経済学者など、さまざまなフィールドで活躍する著名人たちが、数あるドラマや映画のなかから一作品を厳選し、自分にとっての「涙のスイッチ」を熱く語ります!
夫婦の絆、余命わずかな男の人生、不条理な社会に抗う人たち、最愛の人との別れ…。ひと言では言い表せない、複雑な大人ならではといった泣きのツボが満載です。
フリーアナウンサー・堀井美香さんの“涙のスイッチ”|『グリーンブック』
相手を変えようなんて気持ちは1ミリもないトニーの嘘のない言葉に胸が熱くなり、感涙!
「人を変えることはできないという定説がありますが、私もそう信じて生きてきたタイプ。でも、この映画でその価値観が揺らぎました。イタリア系白人のトニーは粗野でちょっと下品なところもありますが、一本筋が通っている男。ただ、忖度を知らないので、現代社会では何かとNGな人でもあります。でも、そんな彼の存在によって、『黒人でも白人でもなく、人間でもない私は何なんだ?』と孤独に苦しみ続けた天才ピアニストのドクは解放されていくのです。『ケンタッキー州に来たんだからチキン食おうぜ』で打ち解け合い、『この世は複雑だ』とマイノリティのドクを受け止め、『寂しい時は自分から先に手を打たなきゃ』と愛の伝え方をさらりとこぼす。そんなトニーの言葉の数々が私のスイッチを刺激。ラストは『トニー、ありがとう』という感謝の気持ちで涙腺崩壊しました」
【STORY】
N.Y.で高級クラブの用心棒をしていたトニー(ヴィゴ・モーテンセン)は、ある日、コンサートツアーを計画する黒人の天才ジャズピアニストに雇われることに。’18年に公開。/「U-NEXT」ほかで配信中
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- ILLUSTRATION :
- 北住ユキ
- EDIT&WRITING :
- 正木 爽・宮田典子・剣持亜弥(HATSU)、喜多容子(Precious)