「知日派」ってなんと読む?どういう意味?
明日、4月30日は『派手髪の日』という記念日です。これは、ヘアカラー製品の製造、販売を手がける企業が提唱し、一般社団法人日本記念日協会に認定された記念日で、「記念日を通して派手な髪や奇抜な髪型をしてもらい、他者を許容する力を養う日としたい」という目的が掲げられています。日付は、仮装するイベントとして定着しているハロウィーンの半年後、かつゴールデンウィーク、かつ、「こどもの日」にも近い日、という基準で選ばれ、「仮想体験に触れる日として定着させたい」という願いが込められているそう。革新的な記念日ですね。
ということで、本日は『派手髪の日』にちなんで、「派」「髪」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「知日派」ってなんと読む?
「知日派」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:ここ数年、ニュースなどでも取り上げられている新語です。
<使用例>
「彼は知日派だそうですが、我々に友好的かどうかはわかりません」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 知日派(ちにちは)です。
「知日派(ちにちは)」とは、「日本をよく知る外国人」のことで、日本の文化や社会、歴史、日本人の性質などについて、深い理解のある外国人の人々を指します。日本文化をよく知る外国人、という意味では、以前から「親日派(しんにちは)」という言葉がよく使われてきました。あえて「知日派(ちにちは)」と別の表現が使われるのは、「親日派(しんにちは)」は、「日本を良く知る、日本に親しみを感じ、友好的な外国人」を意味するのに対し、「知日派(ちにちは)」は、「日本をよく知る外国人」という要素のみにフォーカスした言葉であり、「日本に対して友好的かどうか」という要素は内包されません。世界情勢が複雑化していることを受け、より細やかな表現が必要になって生まれた新語、ということでしょう。大人の常識として覚えておきたい言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「大垂髪」ってなんと読む?
「大垂髪」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:昔の高貴な女性の髪型の呼び名です。現在も、宮中行事の女性の髪型をこう呼びます。
<使用例>
「お雛さまのような大垂髪を、人生で一度は結ってみたいわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 大垂髪(おおすべらかし/おすべらかし)です。
「大垂髪(おおすべらかし/おすべらかし)」は、平安時代の女性貴族の髪型、もしくは、その後の時代に変遷した、宮中の女性の髪型を言う呼び名です。平安時代は、長い髪を背中側に垂れ下げた髪型を言いましたが、その後、ひたいの周りの髪を張り出すように広げてから背中側にたらしてまとめる髪型(雛人形の女雛に多い髪型)を指すようになりました。「大垂髪(おおすべらかし/おすべらかし)」、大人の教養として知っておきたい言葉です。
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本日は、4月30日『派手髪の日』にちなんで、「派」「髪」という字の入った日本語から、
・知日派(ちにちは)
・大垂髪(おおすべらかし/おすべらかし)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『社会人の教科書』ウェブサイト(株式会社日本廣告工藝社)/読売新聞オンライン(2022年12月8日)/『百科事典マイペディア』(株式会社平凡社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱